学業におけるAI活用に関する意識調査
~生成AIの活用に懸念も多い一方で、活用方法次第でサポートツールとしても期待できる結果に~
学業におけるAI活用に関する意識調査 ~生成AIの活用に懸念も多い一方で、活用方法次第でサポートツールとしても期待できる結果に~
e-ラーニングに関するサービスの様々なコンテンツを提供する株式会社イー・ラーニング研究所(代表取締役:吉田智雄、本社:大阪府吹田市 以下、イー・ラーニング研究所)は「学業におけるAI活用」についての意識調査を実施いたしました。(クロス・マーケティング・グループQiQUMOを使用)
調査の結果、生成AIについて知っている人が約半数を占めているのに対し、学業においての生成AI活用状況は、普及率が低いということがわかりました。
学業に生成AIを活用することによるメリットよりも”デメリット”を感じている人が多いことが背景として挙げられました。
しかし、デメリットを懸念する意見も多い一方で、使い方次第では学習サポートとして機能する「期待」の意見も多いため、今一度AI活用方法を考える必要があるようです。
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【「学業におけるAI活用に関する意識調査」概要】
調査方法 : クロス・マーケティング・グループ QiQUMOを使用
調査期間 : 4月18日(金)~4月21日(月)
調査対象 : 全国の男女
※本リリースに関する内容をご掲載の際は、必ず「イー・ラーニング研究所調べ」と明記してください
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【調査結果概要】
生成AIに関して、約半数が「知っている」という結果が判明。一方で実際に学業に
取り入れている人は14.2%と、活用には至っていない人が多数。
学業にAIを活用することについては、約6割がネガティブな意見を持っており、
活用方法としては「調べもの」が主流で、より応用的にAIを活用している人も少なく
学業におけるAIの活用は、まだ普及しきれていないことが判明。
学業におけるAI活用のメリット・デメリットに対する意見としては、
デメリットの選択肢は意見が別れるなど懸念点が散見しており、
今度の学業におけるAI活用方法を考える必要がある結果となった。
学業におけるAI活用が普及することで、特に評価や重視される項目が変化するという
意見が多いだけでなく、「教育格差の低減」への貢献を期待する意見が多いことが判明した。
1.生成AIに関して、約半数が「知っている」という結果が判明。
一方で実際に学業に取り入れている人は14.2%と、活用には至っていない人が多数。
「生成AIをご存知ですか?(単一回答)」という質問に対しては、
「よく知っている」(15.5%)
「少し知っている」(30.9%)
「あまりよく知らない」(33.3%)
「全く知らない」(20.3%)
となり、生成AIについて知っている人が約半数であることが判明しました。
また、「学業にAIを使った経験はありますか?(単一回答)」と質問したところ
「ある」(14.2%)
「ない」(85.8%)
となり、生成AIについて「知っている」人が約半数であったのに対し、
実際に学業にAIを取り入れている人は14.2%とAIに対する認知と活用には乖離があるようです。
2.学業にAIを活用することについては、約6割がネガティブな意見を持っており
活用方法としては「調べもの」が主流で、より応用的にAIを活用している人も少なく
学業におけるAIの活用は、まだ普及しきれていないことが判明
「学業にAIを活用することについてどう思いますか?(複数選択可)」
という質問に対しては、
「使いすぎが心配」(25.5%)
「あまり良いとは思わない」(29.2%)
となり、ネガティブな意見を持つ人が約6割と、学業にAIを活用することについて
前向きな意見がある反面、懸念を抱いている人が多くいるという現状が判明。
「学業においてAIを使う/使いたいと思う場面を教えてください。(複数選択可)」
という質問に対しては、
「調べもの(知識や情報の検索)」(30.7%)
「レポート・作文・小論文の作成補助」(14.9%)
「プレゼン資料や図解の作成」(13.8%)
となり、調べものにAIを活用する人の割合が多く、レポートやプレゼン資料の作成など
AI活用をより応用的に使用できている人は、現状は少ないことが判明。
3.学業におけるAI活用のメリット・デメリットに対する意見としては、
デメリットの選択肢は意見が別れるなど懸念点が散見しており、
今度の学業におけるAI活用方法を考える必要がある結果となった。
「学業にAIを活用するメリットはなんだと思いますか?(複数選択可)」
という質問に対しては、上位は
「情報を探す力」(30.5%)
「特に伸びるとは思わない」(24.3%)
となり、情報収集能力が伸びるという回答が約3割ではあったものの
「特に伸びるとは思わない」という意見も多い結果となった。
また「学業にAIを活用するデメリットはなんだと思いますか?」という質問に対しては、
「自分で考える力がなくなる」(29.5%)
「誤った情報を信じてしまう可能性がある」(23.8%)
「書く力・表現力が育たなくなる」(23.7%)
「AIを使う/使わないで学力格差が広がる」(11.1%)
「特にデメリットは感じない」(11.5%)
となり、「特にデメリットは感じない」という人は約1割と少なく、その他意見が別れる結果となった。
「考える力の低下」や「情報の正確性の判断」など懸念する点は多くあるようで、
今後、学業におけるAI活用方法を考える必要があると感じる結果となった。
4.学業におけるAI活用が普及することで、特に評価や重視される項目が変化するという意見が
多いだけでなく、「教育格差の低減」への貢献を期待する意見が多いことが判明した。
「AIの導入が進んだ場合、学業にどのような影響があると思いますか?」
という質問に対しては、
「学習のペースや方法が多様化し、選択肢が増える」(18.3%)
「学業における評価基準が変わる」(19.7%)
「従来の’’暗記’’型の学習が薄れ、思考や問題解決力が重視される」(19.5%)
となり、意見は別れる結果となったものの、評価基準や重視される項目など、
学業にAIを活用することで「変化」が生じると感じている人が多いことが判明した。
また「今後、教育現場でAIがどのように活用されていくと良いと思いますか?(複数選択可)」
という質問に対しては、
「生徒一人ひとりに合った個別指導の支援」(15.4%)
「英語・プログラミングなど実用スキルの練習」(13.1%)
「特別支援教育など、個別ニーズへの対応」(10.9%)
「教育のデジタル格差をなくすための補助」(14.3%)
「教師の業務負担の軽減(採点、資料作成など)」(15.3%)
「より高度な学習サポート」(14.3%)
となり、個別指導の強化やより高度な学習の提供など、教育発展への貢献を期待する意見は
もちろん「特別支援教育など、個別ニーズへの対応」「教育のデジタル格差をなくすための補助」など、学業におけるAI活用は「教育格差の低減」への貢献を期待する声も多いことが判明した。今後の学業におけるAI活用に関して、懸念する意見も多い一方で、使い方次第では「期待」の意見も多いため、今一度AI活用方法を考える必要があるのではないだろうか。







