医療イノベーションは人々に恩恵をもたらす:2026首都国際医学大会のハイライト
AsiaNet 201823 (0164)
【北京2026年9月18日新華社=共同通信JBN】「イノベーションによって公平性を促し、協力によって相互信頼を深め、発展によって健康と福利の基盤を築き、全ての人、全ての家族、全てのコミュニティーに恩恵をもたらそう」9月12日に開催された2026年Beijing Capital International Medical Conference(首都国際医学大会)で、世界保健機関(WHO)中国事務所のChen Zhongdan氏は、参加者全員が共有するこの共通の目標に目を向けさせました。「Innovation and Cooperation for a Win-win Future: Building a Global Community of Health for All(ウィンウィンな未来に向けたイノベーションと協力:全ての人のためのグローバルな健康共同体づくり)」をテーマとする今年の大会では、中国の保健ガバナンスにおける成果を体系的に紹介するとともに、多国間の国際保健協力を深化させ、医療分野で新たな質の高い生産力を身につけ、医療分野における中国の国際的な発言力を高め、全ての人のためのグローバルな健康共同体づくりに向けた解決策を模索しました。
「健康中国」の目覚ましい成果:称賛された中国の取り組み
2026年は第15次五カ年計画の初年度で、「健康中国」戦略の実施から10周年を迎える年でもあります。国家衛生健康委員会党組書記兼主任の雷海潮(Lei Haichao)氏は、中国が医療サービス、伝統医学、疾病対策、医療保障において世界最大規模のシステムを構築し、2025年の平均寿命は79.25歳に達したと紹介しました。中国共産党北京市委員会常務委員兼北京市副市長のJin Wei氏は、北京市民の平均寿命が84.2歳近くになり、乳児死亡率は1000人当たり1.3人にまで低下、医薬・医療産業の規模は2年連続で1兆人民元を超えていることを明らかにしました。国連人口基金(UNFPA)中国代表のNadia Rasheed氏も、「健康中国」戦略の実施以来、妊産婦死亡率と乳児死亡率は低下し続けており、中国国民の90%が15分以内にある最寄りの家族保健機関のサービスを利用できるようになったと語りました。前国連中国常駐調整官でGlobal Neighbours最高経営責任者(CEO)のSiddharth Chatterjee氏は「国際的な観点から見れば、『健康中国』は単なる国家の健康イニシアチブではありません。それは、『発展』そのものに対するわれわれの理解の根本的な転換を意味しています」と語りました。「健康中国」は、健康の位置付けを発展に付随するものから国家の進歩の中核を成すものへと押し上げました。
複数の共同プロジェクトが始動し、保健分野での国際協力が深化
ウィンウィン協力は単なるビジョンにとどまらず、数多くの長期的な協力プロジェクトに反映されています。開会式では、「中国・アフリカ医療・保健協力プロジェクト」「一帯一路参加国向け医療・保健協力プロジェクト」「上海協力機構(SCO)加盟国向け医療・保健連携プロジェクト」など5つの国際医療協力プロジェクトが会場で調印されました。北京大学第三病院とSingHealthが共同で構築したイノベーション・実用化協力プラットフォームも同日立ち上がり、双方は医療科学技術イノベーションと成果の実用化における協力を深化させることを確認しました。国際医療協力の未来には、大きな可能性が広がっています。Verband des Klinikmanagements Deutschlands e.V.の会長も務めるドレスデン市立病院(Stadtisches Klinikum Dresden)のDirk Kocher院長は、ドイツと中国は高齢化や医療従事者不足といった同様の課題に直面しており、人工知能、デジタル化、新薬開発は大きな可能性を秘めた協力分野だと述べました。Chatterjee氏は「どの国も単独でこれらの課題に対処することはできない。だからこそ、私たちは全ての人のためのグローバルな健康共同体を構築しなければならないのです」と語りました。雷海潮氏は、中国は新薬、ワクチン、医療機器の研究開発や、ライフサイクル全体を通じた健康管理、国境を越えた疾病予防・対策、「AI+ヘルスケア」などの分野において、全ての関係者とより広範かつ実践的な協力プロジェクトを推進していきたい、と述べました。
医療研究から産業や実用化への円滑な移行により、医療分野における新たな質の高い生産力を身につける
革新的な研究成果の研究室から臨床現場への橋渡しを促すことは、今年の大会の重要な焦点の一つです。中国中医科学院学術諮問委員会委員、北京大学未来技術学院初代院長、「The New England Journal of Medicine」副編集長を務めるXiao Ruiping氏は、独創的なイノベーション事例を紹介しました。子宮内膜症は、世界中で1億9000万人、中国で4000万人の患者が罹患していますが、発症メカニズムが不明だったため、過去40年間、新たな治療標的は見つかっていませんでした。彼女のチームは、新たな標的であるプロラクチン受容体を発見し、モノクローナル抗体HMI-115を開発。この薬剤は、中国国家食品薬品監督管理局(NMPA)から「画期的治療薬」の指定を受け、米食品医薬品局(FDA)のファストトラック指定も受けており、現在は第3相臨床試験段階に入っています。北京市衛生健康委員会党委員会書記のZhong Dongbo氏は、北京市が9つの主要病院とAI企業との共同事業として特定疾患イノベーション研究所の設立を進めていると発表しました。同仁医院の眼底検査AIは100以上の地域保健サービス機関に導入されており、安貞医院の胎児心エコーAIは全国31の省、自治区、直轄市の1000を超える医療機関に導入され、130万人の妊婦に恩恵をもたらすなど、研究成果の普及と応用を加速させています。
世界の医療資源を結集し、医学分野における国際的な発言力を高める
今年の大会では、政府、医療、産業、学術、研究の各分野の関係者が一堂に会し、中国と海外の医療専門家の間の対話のためのハイレベルなプラットフォームを構築。国際機関の代表による講演や、海外の同業者との協力に関する議論が行われました。北京大学グローバルヘルス研究院長(Director of the Peking University Institute of Global Health)で、北京大学中国衛生発展研究センター主任(Director of the China Center for Health Development Studies at Peking University)を務めるRen Minghui氏は、中華予防医学会が世界公衆衛生協会連盟(WFPHA)と共同で「(One Health, Hundred Cities(ワンヘルス、100都市)」イニシアチブを立ち上げたことを紹介し、人間の健康、動物の健康、生態系の健康を結びつける共有データプラットフォームの構築を目指していると語りました。上海交通大学ワンヘルス研究センター(Institute of One Health at Shanghai Jiao Tong University)が作成した「Global One Health Index(グローバル・ワンヘルス指数、GOHI)」は、公開データソースを用いて、各国がワンヘルスをどのように実践・推進しているかを評価しています。中国の愛国衛生運動や健康都市の取り組みは、グローバルガバナンスに解決策を提示しています。武田中国のLian Jing副総裁は、ナルコレプシータイプ1治療薬「オーゼイフル錠」が、世界同時の研究開発、承認申請、発売という「世界初」を達成し、世界の医薬品イノベーションシステムにおける中国の地位向上を裏付けた、と語りました。
今年の大会は、現代が直面する課題に対する前向きな対応であると同時に、中国の医療界から世界に向けた心からの呼びかけでもあります。今後も中国は、相互学習、互恵、実務的協力を堅持し、世界各国と手を携えて、全ての人のためのグローバルな健康共同体を構築し、人類の健康と福利を絶えず向上させ、健康と福利の恩恵が全ての人に及ぶようにしていきます。
ソース:2026 Beijing Capital International Medical Conference









