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2025年大阪・関西万博:エミリア・ロマーニャ州がイタリアパビリオンの主役に

 

2025年大阪・関西万博:エミリア・ロマーニャ州がイタリアパビリオンの主役に

 

*同州に焦点を当てる-自動車から食・ワインまで

 

【大阪2025年9月24日ANSA=共同通信JBN】「Emilia-Romagna, the future is here(エミリア・ロマーニャ、未来はここに)」のスローガンの下、エミリア・ロマーニャ(Emilia-Romagna)州を特集するウイーク(1週間)が2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで開幕しました。

 

来館者は、フェラーリ296 GTSスパイダーとドゥカティ・パニガーレ・トリコローレバイクのお披露目で歓迎されました。

 

また、Casadei Orchestra(カザデイ楽団)の演奏と、音楽、地域、普遍性のつながりを象徴するイタリアのスター・テノール歌手、故ルチアーノ・パバロッティ(Luciano Pavarotti)に捧げられたビデオも来館者を出迎えました。

 

プレゼンテーションのハイライトはエミリア・ロマーニャ州の食とワインで、パルミジャーノ・レッジャーノのホイール(ホールチーズ)のカッティングも行われました。

 

エミリア・ロマーニャ州のMichele De Pascale(ミケーレ・デ・パスカーレ)知事は、イタリアパビリオンの一部で各州を特集するというイタリア政府の取り組みを「見事なアイデア」だと称えました。

 

同知事は「自動車」産業と「スーパーカー、二輪車は、イタリアのノウハウの象徴になり得ると考えました」と付け加えました。

 

De Pascale知事は「日本市場は、イタリアの四輪車と二輪車にとって、すでに特別な市場になっています。それは、米国市場で問題を抱え、欧州市場でもやや困難に直面しており、そのため、新しい道を切り開く必要があると認識しているイタリアの優れた製造業に役立つツールです」と述べました。

 

エミリア・ロマーニャ州の代表団には、副知事兼経済開発担当会議員のVincenzo Colla氏や州議会議長のMaurizio Fabbri氏らが含まれていました。

 

2025年大阪・関西万博のイタリア政府代表(Commissioner General)であるマリオ・バッターニ(Mario Vattani)氏は「アジアの中心にあるこのプラットフォームでの私たちの目的は、イタリアについての知識をより適切に促進し、広め、さらに深めることだということを決して忘れてはなりません」と述べました。

 

この州の存在の中心となるのは6つの展示コーナーで、エミリア・ロマーニャ州のノウハウを知るための「デジタルの窓」として着想されました。

 

DOP(原産地名称保護)およびIGP(地理的表示保護)品質認証を取得した製品や、持続可能な開発のモデルとしての地中海食の重要な要素を紹介しています。

 

その他のハイライトには、伝統的なラベンナの陶器、モザイク、楽器が含まれ、地元のバイオリン製作、オペラハウス、および国際フェスティバルを巡るジャーニーとなっています。

 

ファッションもまた、バイオメディカル研究、モーターバレーやパッケージングバレーの卓越性を誇る先進機械工学、人工知能と持続可能性への注目とともに中心的な位置を占めます。

 

エミリア・ロマーニャ州を特集する展示スペースの中央には、同州の卓越性を示す画像を映し出す大型ビデオウォールがあり、その前にフェラーリの車とドゥカティのバイク、各1台が展示されています。

 

全体として、この州では、ボローニャの映画図書館が企画した「Emilia-Romagna:a Journey through Film Heritage(エミリア・ロマーニャ:映画遺産を巡るジャーニー)」に始まり、州を代表する農業食品協同組合との「Mediterranean diet as a model of development(開発モデルとしての地中海食)」に焦点を当てたイベントなど、充実したイベントカレンダーを提供しています。

 

ウイーク中に、大阪府、茨城県との間で2者間協議も予定されており、その後、製造業、AI(人工知能)、持続可能性に特化したフォーラム「Traces of future(未来の痕跡)」が開催される予定です。

 

また、ボローニャ大学と筑波大学の間の精密医療に関する科学的協力、ボローニャにある国連大学キャンパスでのAIに関するプレゼンテーション、グリーンエネルギーに関するセミナーも予定されています。

 

その他の主要イベントでは、TEDx「Health Futures」形式によるヘルスケアのイノベーション、日本市場が州の企業に提供する機会、Cibus(チブス、国際食品見本市)やCibus Tech(チブステック)などの国際見本市の役割に焦点を当てます。

 

漫画家のいちぐちけいこ(市口桂子)氏とデザイナーのAndrea Accardi氏による、漫画とイタリアのコミック・ストリップ(続き漫画)の文化的対話、および、社会的結束の推進役としての第3セクターについての討論にスペースが充てられる予定です。

 

フリーランサーや自営業の専門家を代表する連盟Confprofessioni Emilia-Romagnaによって、持続可能性、動物の健康、文化、ビジネスに関する4つのセミナーも開催されました。

 

このウイークは「Japan talks about Italy(日本がイタリアを語る)」というイベントで終わります。

 

さらに、エミリア・ロマーニャ州のプログラムは、Casadei OrchestraとコンテンポラリーダンスカンパニーのAterballettoによるバレエ「Il Combattimento di Tancredi e Clorinda(タンクレディとクロリンダの戦い)」など、豊富な公演カレンダーで完了します。

 

最後に、Toscanini Academyによるコンサート「Mosaico sonoro, eco di storia e tradizioni(音のモザイク、歴史と伝統の響き)」は地元の天才と伝統を称え、作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901年)、映画監督フェデリコ・フェリーニ(1920-1993年)、そしてロマーニャの民族音楽へのオマージュとなります。

 

ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka

 

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