「医療技術フォーサイト2050」発表のお知らせ
-若手医師らによるロードマップ策定プロジェクト-
2025年7月
公益財団法人医療機器センター
「医療技術フォーサイト2050」発表のお知らせ -若手医師らによるロードマップ策定プロジェクト-
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公益財団法人医療機器センター(東京都文京区、理事長:菊地眞)は、2050年の医療技術の未来図を提示する『医療技術フォーサイト2050』を本日公表いたしました。本資料は、若手医師7名のワーキンググループの共創を通じ、長期的な社会構造変化と現場のニーズを掛け合わせて構想したものです。
■検討の背景
急速な高齢化・人口減少、医療資源の偏在、AI・センサー技術の進展など、医療を取り巻く環境は大きく変貌しつつあります。こうした長期的で構造的な変化に、技術開発・制度設計・現場実装が如何に応答すべきかを、多角的視点から問い直す必要があります。
■検討結果の骨子(詳細は別紙報告書のとおり)
6つのFactor、3つのVision、6つのActionから2050年を展望するフレームワークの構築を行い、循環器内科、循環生理、脳神経外科、救急、消化器内科、眼科、画像診断領域のそれぞれについて、2050年の状況、2050年に求められる医療技術、2035年(10年後)に確立しておきたいコアテクノロジーを導き出しています。
[未来を形づくる変化としての6つのFactor]
都市構造の変化、新たな医療格差、人口構造の変化、知識構造の進化、疾患数の増加、人とモノの比重の変化
[医療の未来像としての3つのVision]
1.常態を再現する医療技術(質の向上)、2.現場対応型の医療技術(量の拡大)、3.動的・双方向の医療技術(時間・空間の拡張)
[技術の方向性としての6つのAction]
常態再現にむけた診断機器/治療機器、プラットフォーム医療技術、現場に応じた適応型医療技術、持続可能な簡素で低負荷な医療技術、専門知を統合する医療技術、地域・生活圏へ展開する医療技術
■今後の期待
『医療技術フォーサイト2050』をひとつの出発点として、多様な疾患領域や立場から2050年に向けた医療技術の姿について、より広く積極的な議論が各所で展開されることを期待しています。
【法人概要】
名 称:公益財団法人医療機器センター
理事長:菊地眞 設立:1985年
所在地:東京都文京区本郷1-28-34 本郷MKビル2階
目 的:医療機器の研究開発等に関する調査研究を行い、その適正な普及及び向上を助長奨励するとともに認証を行い、医療機器産業の健全な発展を図るとともに、臨床工学技士の育成に努め、もって国民の健康増進及び医学の向上に寄与すること
【本件に関するお問合せ先】公益財団法人医療機器センター附属 医療機器産業研究所 TEL 03-3813-8553