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英国政府、Astemoによる約1億ポンドの対英投資を発表

「DRIVE35」の一環で、 日英経済パートナーシップの更なる強化と脱炭素社会実現を後押し

2025年7月18日
駐日英国大使館

英国政府は、同政府が2025年7月13日(日)発表した先端製造業への企業投資を促進する資金提供プログラム「DRIVE35」の一環として、日本のAstemo株式会社が英国グレーター・マンチェスター州ボルトン工場に次世代EV向けインバーター製造ラインを新設するため、約1億ポンドの投資を行うことを発表しました。

「DRIVE35」プログラムは、2035年までに英国の先端製造業への投資を大幅に増やし、脱炭素社会の実現と経済成長の持続を目指す戦略的な取り組みです。今回のAstemo株式会社による投資は、英国および欧州連合市場に向けた電動化製品の安定供給を目的とする次世代EV向けインバーター製造ライン新設のため実施され、地域で約220名の雇用の維持・創出が期待されています。英国と日本は長年にわたり強固な経済パートナーシップを築いており、この投資は両国間の技術協力と製造業の連携強化を示す好例となります。

経済成長は現政府の最重要政策であり、アジア太平洋地域との新たな投資機会の開拓はその達成に不可欠です。現在英国とアジア太平洋地域との貿易関係は1350億ポンド(約27兆円)以上の価値といわれています。「DRIVE35」は、年初に発表された英国と日本における産業戦略パートナーシップや「日英経済版2+2」、そしてCPTPPの批准に基づいており、長期的には年間20億ポンド(約4000億円)の経済効果が見込まれています。

英国ビジネス・通商省は、「DRIVE35」にあわせ、7月13日(日)、英国の特定の自動車メーカーおよびプロジェクトに3億ポンド(約600億円)超の支援を発表しています。これには、ATF(自動車変革基金)を通じた英国の自動車産業への1億ポンド超の資本投資、官民共同の約1億4千万ポンド(約280億円)の共同研究開発投資、自動運転やコネクテッドカーの研究支援のため新たに設立された1億5千万ポンド(約300億円)規模の「コネクテッド&自動運転モビリティ(CAM)パスファインダー」プログラムからの1800万ポンド(約36億円)の支援が含まれます。

グレッグ・ガードナー駐日英国大使館貿易・対英投資ダイレクター コメント:
「Astemoによる今回の大型投資は、日英間の経済パートナーシップの深化、そして持続可能な自動車産業の未来に向けた両国共通のビジョンを象徴するものです。Astemoが英国を電動車技術の製造拠点として選んだことは、英国の自動車産業が世界トップクラスであることを認めると同時に、英国のクリーンエネルギー大国を目指す取り組みに貢献することとなります。この投資により、英国で200人規模の高度な技能職の雇用が維持・創出され、電気自動車市場に向けのサプライチェーンの強化にもつながります。また、日本の技術革新と英国の製造力が連携することで、脱炭素社会への移行を力強く後押しする好例となるでしょう。」

参考情報:
「DRIVE35」プレスリリース:リンク
Astemo掲載プレスリリース:リンク

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