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第9回国際無形文化遺産フェスティバルが開幕

AsiaNet 200846 (0098)

【成都(中国)2025年5月30日新華社=共同通信JBN】第9回国際無形文化遺産フェスティバル(International Festival of the Intangible Cultural Heritage)が5月28日から6月3日まで、成都国際無形文化遺産博覧園(Chengdu International Intangible Cultural Heritage Expo Park)で開催されています。

四川省人民政府(Sichuan Provincial People’s Government)、文化観光省、ユネスコ(UNESCO)、および中華人民共和国ユネスコ国内委員会が共催する同フェスティバルでは、600品目近い無形文化遺産(ICH)の展示や公演が行われます。ICHの現代生活への統合に焦点を当て、伝統文化とテクノロジーを融合した革新的成果を紹介しながら、ICHブランドの知的財産(IP)と関連産業との緊密な連携を促します。

「ゲスト国+ゲスト都市」の仕組みが初めて導入され、マレーシアがゲスト国、アルジェ(アルジェリア)、ペナン(マレーシア)、チェンマイ(タイ)、バーリ(イタリア)がゲスト都市となりました。本イベントには、60を超える国や地域を代表して、ICH継承者、学者、政府高官、中国駐留の外交使節など400人が参加しています。

今回は「ICHを支えるテクノロジー(Technology Empowering ICH)」のコーナーが特設され、16の研究機関とハイテク企業が30を超えるインタラクティブデバイスを展示します。
絹織物や昔話の「西遊記」など、ICHの数々から着想を得た展示は、VRツアー、文化をテーマにしたゲーム、ショート動画などを取り入れ、伝統に新たな息吹を与えています。

国際無形文化遺産フェスティバルは2007年の初開催以来、8回連続で成功裏に開催され、遺産保存の成果を紹介して文化交流を促進する重要なプラットフォームとしての地位を確立しています。本イベントの開催都市である成都は、地元の無形文化遺産保存でも同様に目覚ましい成果を上げてきました。成都には国家級の宝物25品目を含む、336品目の都市級、またはそれ以上のICHがあります。また、同市には公認のICH実践者が382人おり、そのうち21人は名誉ある国家級名人の称号を有しています。

統計によると、成都は毎年260を超える文化遺産イベントを一般に公開し、30万人の参加者を集めています。こうした活動は、無形文化遺産の保護に対する市民の熱意を広く呼び起こしました。成都には現在、ICHを扱う14の特別文化区があり、227の伝統工芸製品ラインがあります。これらは合わせて年間300億元の経済的価値をもたらし、5万人以上の地元住民に雇用を提供しています。公式ブランド「成都手工芸(Chengdu Handicraft)」は、遺産継承者に累計4億元超の売上をもたらし、ICH産業化が持つとても大きな商業的潜在力を実証しています。

ソース:The Sichuan Provincial People’s Government

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