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早稲田大学と東京女子大学が連携し、データ科学教育プログラムを運営

大学の垣根を超えたデータ活用人材の育成

2025年5月29日
早稲田大学
東京女子大学

早稲田大学と東京女子大学が連携し、データ科学教育プログラムを運営 ~大学の垣根を超えたデータ活用人材の育成~

 

詳細は早稲田大学HPをご覧ください。

【ポイント】

 ● 早稲田大学の全学部・研究科の学生5万人を対象に提供しているデータ科学教育プログラムを、2024年度秋学期より東京女子大学の学生向けにも提供を開始。

 ● 早稲田大学が構築したプラットフォーム(LMS)上でフルオンデマンドの教育コンテンツを提供することで、時間・場所・デバイスを選ばず、データ科学を学ぶことが可能。

 ● オフィスアワーを活用し、早稲田大学の学生アシスタント(LA)がオンラインで学習サポートも。

 ● 所定のデータ科学に関する知識・スキルの基準を満たした学生は、東京女子大学の単位修得に加え、「早稲田大学データ科学オープン認定制度」に基づく認定証明書も発行。

 

早稲田大学(東京都新宿区、総長:田中愛治)は、東京女子大学(東京都杉並区、学長:森本あんり)と学術交流協定を2023年3月に締結しました。その後、早稲田大学データ科学センターと東京女子大学AI・データサイエンス教育研究センターの間で2023年12月に締結した業務委託契約に基づき、2024年度秋学期よりデータ科学教育プログラムの提供を開始しました。

 

早稲田大学で全学生向けに提供し、蓄積してきたデータ科学教育のノウハウやフルオンデマンドの教育コンテンツ、Learning Assistant(以下「LA」)による学習サポートを含めたデータ科学教育プログラムを早稲田大学から東京女子大学に提供の上、東京女子大学では「早稲田大学連携科目」を設置し、東京女子大学の学生向けにデータ科学の「理論」と「スキル」、「データ科学を専門に結びつける能力」を身につけるカリキュラムを展開しています。

 

本科目を履修し、所定の基準を満たした東京女子大学の学生に対しては、東京女子大学の単位修得に加え、早稲田大学より「早稲田大学データ科学オープン認定制度」に基づく認定証明書が発行されます。

これらの取り組みにより早稲田大学と東京女子大学が連携し、大学の垣根を超えたデータ活用人材の育成を推進していきます。

 

1.提供プログラムの概要

 提供プログラム名称:

  早稲田大学データ科学教育プログラム

 提供期間:

  2024年度秋学期~

 提供内容:

  ①早稲田大学データ科学教育プログラムのうち8科目分の教育コンテンツ

   科目数:2024年度2科目、2025年度5科目(実績)、2026年度以降8科目(想定)

   履修者数:2024年度198名(実績)、2025年度350名程度、2026年度以降500名程度(想定)

  ②早稲田大学が構築したLearning Management System(以下「LMS」)である「Waseda Moodle for Recurrent Education」(以下「W-MoRE」)

  ③早稲田大学のデータ科学LAによる学習サポート

  ④早稲田大学データ科学オープン認定制度

   認定者数:2024年度68名(リテラシー級(ノンディグリー))(実績)

 

2.東京女子大学に設置する「早稲田大学連携科目」

科目名 開講年度 開講学期 単位数 配当年次 オープン認定レベル

データ科学入門α

2024年度~ 後期 1 1年生以上

リテラシー級

(ノンディグリー)*

データ科学入門β 

2024年度~ 後期 1 1年生以上

データ科学入門γ

2025年度~ 前期 1 2年生以上

初級

(ノンディグリー)**

データ科学入門δ

2025年度~ 前期 1 2年生以上

データ科学実践

2025年度~ 後期 1 2年生以上

回帰と分類のデータ科学

2026年度~ 前期 1 3年生以上

中級

(ノンディグリー)

時系列構造のデータ科学

2026年度~ 前期 1 3年生以上

潜在構造のデータ科学

2026年度~ 前期 1 3年生以上

* 文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」リテラシーレベルに準拠した学修内容に相当

** 文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」応用基礎レベルプラスに準拠した学修内容に相当

 

 

3.提供プログラムの特徴

①早稲田大学の専任教員が開発した独自のデータ科学教育コンテンツ

●「統計学」「機械学習」「人工知能」といった従来の科目構成ではなく、データ科学を「データを用いた科学的な意思決定のための科学」として再定義し、様々な分析手法を捉え直し、分類・整理した独自の教育コンテンツとなっている。

●フルオンデマンド科目として、シラバスから講義動画、スライド、練習問題、小テストなどすべての教育コンテンツを複数担当教員によるプロジェクト形式で作成することで担当教員による内容やレベルの偏りをなくし、カリキュラム全体で整合性を持たせるように開発している。

 

②データ科学の学びを促進するためのLMSやデータ科学LAによる学習サポート

●早稲田大学が構築したプラットフォーム(LMS)である「W-MoRE」を活用して、教育コンテンツを提供することで、東京女子大学の学生も時間・場所・デバイスの制約を受けずに、自身のペースで学習を進めることができる。

●東京女子大学の担当教員による対面での履修相談に加え、オフィスアワー(週2日・3時間/日)を活用し、バーチャルオフィスシステム上で早稲田大学のデータ科学LAの学習サポートを受けることができる。

 

③データ科学に関する能力を保証する「早稲田大学データ科学オープン認定制度」

●「早稲田大学連携科目」の履修により、所定のデータ科学に関する知識・スキルの基準を満たした学生は、東京女子大学の単位修得に加え、早稲田大学が運営する「早稲田大学データ科学オープン認定制度」に基づく認定を受けることができる。認定取得者には認定証明書を発行し、就職活動などの将来のキャリア形成に活用することができる。

 

4.関係者のコメント

 早稲田大学データ科学センター所長 松嶋 敏泰 コメント

「東京女子大学と早稲田大学の関係教職員の皆様のご尽力により、本連携が順調に進捗し、早速、成果が出ていることに改めて感謝申し上げます。2023年1月に東京女子大学の安田 隆二理事長より本連携のご相談を頂戴した際に、新たな大学間連携モデルとしての大きな可能性を感じたことを鮮明に覚えております。理念は共有できても実運用での様々な障壁により連携が頓挫してしまうケースはよくありますが、本連携に関しては、実務担当者会議を通じた双方の緊密かつ的確な協働により、科目配当や授業日程、評価基準の調整やLMSの運用などの課題をひとつずつクリアし、他大学にもすぐに展開できるレベルのモデルを構築することができました。今後も東京女子大学と継続的に協働し、連携内容をさらに進化・発展させていくことを期待しております。」

 

 東京女子大学AI・データサイエンス教育研究センター長 竹内 敦司 コメント

「早稲田大学と東京女子大学の間での学術交流協定に基づき、連携が順調に進んでいることにつきまして、関係の皆様方に感謝申し上げます。この教育プログラムはフルオンデマンド科目として実施されており、両大学間での移動時間を気にすることなく、自らのペースに合わせて学びを進めることができます。2024年度後期から本学での履修がスタートし、学生たちの学びも順調に進んでいるように見受けられます。さらに上位レベルでの学びを目指す学生がたくさん現れることを期待したいと思います。今後も両大学での連携を発展させ、しっかりと取り組んで参りたいと思っております。」

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