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第3回鉄炮鍛冶屋敷企画展「いくで、明治の博覧会!-鉄炮鍛冶井上関右衛門奮闘記-」開催中!

 

 2025年4月から大阪・関西万博が始まり、多くの人でにぎわっています。各種博覧会が多く開かれた明治時代の日本でも、同じようなにぎわいを全国各地で見ることができました。
 全国で唯一残る江戸時代の鉄炮鍛冶の作業場兼住居である鉄炮鍛冶屋敷(堺市堺区北旅籠町西1丁)では、明治時代に盛んに開かれていた「博覧会」をテーマに、企画展を開催しています。
 江戸時代に堺の鉄炮鍛冶として活躍していた井上関右衛門家は、明治時代に入ると、堺の南宗寺で行われた堺博覧会や、全国的な勧業イベントであった内国勧業博覧会に積極的に参加し、鉄炮や矢立(筆記用具)、火箸、海老錠、包丁など、様々な製品を出品していました。
 本企画展では、各博覧会に参加するために作成した書類や、火箸などの実物資料を通して、井上家が明治時代の「博覧会」に、自身の製品を宣伝するために積極的に参加し、奮闘する様子をご紹介します。 

企画展概要

第1章 博物館デビューやで!-井上関右衛門家と地方博覧会ー

 明治初期に開催された地方博覧会に、井上関右衛門家は矢立(筆記用具)や海老錠などを出品していました。堺博覧会や奈良博覧会で出品された実物資料を中心に、井上家が博覧会デビューを果たす様子を紹介します。
第1章展示風景

第2章 切磋琢磨が品質向上の鍵!―堺区製産物品評会と井上関右衛門家―

  明治元年(1868)に成立した堺県の下に置かれた堺区で、明治20年(1888)から開催された製産物品評会に、井上関右衛門家は鉄炮や火箸などを出品し、明治21年(1888)には、褒状(賞状)を授与されています。これまでにあまり知られていなかった「堺区版博覧会」の様子を紹介します。
堺区製産物品評会褒状

第3章 全国に井上の名を広めるで!―内国勧業博覧会と井上関右衛門家―

 明治10年(1877)から明治36年(1903)の間に、計5回開催された内国勧業博覧会は、国内の産業振興を目的とした一大イベントでした。井上関右衛門家が自身の製品を宣伝するために、全ての内国勧業博覧会に鉄炮や包丁などを出品していた様子を紹介します。第五回内國勧業博覧会案内

第4章 入れて、運んで、魅せるんや!―博覧会で使われた道具たち-

 内国勧業博覧会の会場まで、人々はどのように出品物を運び、展示をしたのか。その疑問を解く鍵が、井上関右衛門家の資料の中に残されていました。 このような資料が残されているのはとても珍しいことです。 内国勧業博覧会時に井上家が出品物を入れるために使用していたケース類を紹介します。
第4章展示風景

展示期間: 令和7年4月23日(水)~7月21日(月・祝 )

 

展示会場:鉄炮鍛冶屋敷 (堺市堺区北旅籠町西1丁3-22)

【施設基本情報】
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:火曜日
入館料:一般500円・20名以上の団体料金400円
※町家歴史館山口家住宅・清学院との共通入館券あり
中学生以下、堺市内に住所を有する65歳以上の方、障害のある方とその介護者は無料

普及事業等

(1)文化財課学芸員による展示解説

日時:6月8 日(日)、7月12日(土)各日、午前11時からと午後2時からの計2回(30分程度)
定員:各15人(当日午前10時から受付で整理券配布)
参加費:無料(別途入館料要)

(2)専門家による講座

日時:5月31日(土)午前11時からと午後2時からの計2回(1時間程度)
定員:各20人(先着順・事前申込み受付中)
参加費:無料(別途入館料要)
講師:船越幹央氏(大阪大学総合学術博物館副館長・教授)

(3)文化財課学芸員によるミニ講座

日時:6月21日(土)午前11時からと午後2時からの計2回(1時間程度)
定員:各20人(先着順・事前申込み受付中)
参加費:無料(別途入館料要)

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