KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

中国初の老子デジタルヒューマンが河南省三門峡市で公開

 
老子デジタルヒューマン

AsiaNet 200833 (0090)

【三門峡(中国)2025年5月23日新華社=共同通信JBN】5月20日、「Millennia-Old Strategic Pass and Birthplace of Taoism(千年来の戦略的な要所で道教発祥の地)」として知られるHangu Pass Historical and Cultural Tourism Zone(函谷関歴史文化観光区)で、「Dialogue Across Time and Space(時空を超えた対話)」と題されたLaozi Digital Human Launch and Online Promotion(老子デジタルヒューマンの発表およびオンラインプロモーション)の式典が開催されました。これは中国初の老子デジタルヒューマンで、AI、3Dモデリング、およびナチュラルセマンティックインタラクションなどの最先端技術を統合しています。このプロジェクトは、10万件を超える哲学的注釈の研究をもとに、「Tao Te Ching Semantic Knowledge Graph(「道徳経」セマンティックナレッジグラフ)」を構築し、「道徳経」などの哲学作品を中心としたリアルタイムの人間と機械のインタラクションと対話を実現しました。

Organizing Committee of Sanmenxia Yellow River Cultural Tourism Festival(三門峡黄河文化観光フェスティバル組織委員会)によると、同日中に「Hangu Pass Base of the Global Laozi Thought Dissemination Research Center of East China Normal University(華東師範大学老子思想グローバル普及研究センターの函谷関基地)」が同時に開設されました。

歴史的文献によると、2500年以上前、東周の記録官だった80歳の老子は、古代の首都洛陽から青牛に乗って西へ向かい、函谷関に到着しました。老子はそこに7カ月以上滞在し、5000字を超える哲学の名著「道徳経」を執筆しました。この書物は、中国の伝統文化において極めて重要な位置を占めているだけでなく、世界中に広められ、研究され、最も翻訳され、広く流通している中国の古典となっています。これまでに「道徳経」は約100の言語に翻訳され、2000 版以上が発行されています。

このイベントは、第30回Sanmenxia Yellow River Cultural Tourism Festival(三門峡黄河文化観光フェスティバル)の構成要素の1つです。フェスティバルは「Pillar of Stability – A Thriving Yellow River(安定の柱-繫栄する黄河)」をテーマに5月17日から25日まで開催され、計9つの主要な活動が行われます。

黄河中流域の河南省西部に位置する三門峡は、中国文明発祥の地の1つとされています。仰韶文化と老子の哲学的遺産はここで生まれ、中国の伝統の発展に大きな影響を与えてきました。

ソース:The Organizing Committee of Sanmenxia Yellow River Cultural Tourism Festival

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい

「誰もが輝いて働く社会へ」の特集記事を読む