KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

建設業は地図に残る仕事 戸田建設が新本社ビル見学ツアーで女子中高生にPR

戸田建設の女性社員の話を聞く女子中高生

 東京都中央区に昨年11月オープンした戸田建設の新本社ビルで8月25日、建設業の魅力を東京都在住・在校の女子中高生にアピールする見学ツアーが行われた。参加した女子中高生23人を前に、トンネル・道路などの施工管理を担当した戸田建設の若手女性社員は「建設業は地図に残る仕事。(建造物が)何十年先も残ることに私は感動する」などと述べ、建設業のやりがいを伝えた。

 参加者は、1881年創業の戸田建設の歴史のほかトンネル工事や高層ビル建築の最新工法、建設業の未来イメージなどがパネルや映像で理解できるミュージアム室と社内食堂などを見学した。

戸田建設新本社ビル内を移動するコーヒーなどを運ぶ配膳ロボット=東京都中央区、2025年8月25日

 

 ミュージアム室では、ミュージアム室長で戸田建設筑波技術研究所(茨城県つくば市)の所長でもある村江行忠さんから研究所の概要について説明を受けた。

戸田建設本社内の「ミュージアム室」でトンネル工事の映像を見る女子中高生

 

 村江さんは「研究職は意外に地味な仕事ですが、やりがいはあります。研究成果の技術そのものが評価の対象なので、男性とか女性とか性別は関係ありません。研究職は誰もが平等に活躍することができます」と話した。

 戸田建設の若手女性社員3人が普段の仕事内容を報告する「座談会」では、3人が報告後、参加者側の席に座って打ち解けた雰囲気の中で参加者の質問に答えた。参加者は「数学や物理はあまり得意ではないんだけど…(どうしたら?)」「何を一番勉強したらいいの」「建設会社に入るには大学院に進学したほうがいいの」などさまざまな質問をしていた。

 報告の中で若手女性社員3人は「いろいろなことを見て、感じて、体験してください。そのたくさんの経験の中から、興味を持てるものを見つけてください」「建設業はたくさんの人が関わるのでコミュニケーション能力が一番大切です。専門的な内容を誰にでも分かりやすく伝えるためには原理を理解することが大事」「建設業は人々の生活に直結しています。工事に対して地元の人から、ありがとうの言葉をもらうと、建設業を選んで心から良かったと思う」などと、それぞれ助言や建設業の魅力を述べた。

女子中高生の傍らに座って質問に答える戸田建設の女子社員

 

 また3人のうちの1人は「幼いころ大きな構造物の断面を見て、未完成の構造物に魅力を感じたのが、建設業を目指したきっかけです」と建設業を選んだ理由を説明した。

 参加した中学2年の女子生徒(13)は「お母さんに勧められて参加しました。建設業は思った以上にいろいろなことをやっている幅広いお仕事であることが分かりました。まだ将来の仕事は決めていませんが、建設業も候補として考えたいです」と語った。

 今回の見学ツアーは、東京都と山田進太郎D&I財団(東京都港区)が連携して取り組む、STEM(理系)関連企業の職場を紹介する女子高生向けオフィスツアー「Girls Meet STEM in TOKYO」の一環として開催。戸田建設の河東田豊昭ブランド推進課長は「建設業界は担い手不足が課題。今回のツアーに参加した女子中高生が少しでも建設業に興味を持ってくれたらうれしい」と話した。

  • 戸田建設の女性社員の話を聞く女子中高生

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい

「誰もが輝いて働く社会へ」の特集記事を読む