KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

大学生に幅広いキャリアの選択を 学生と企業の交流イベント「産学恋愛2025」を開催

 企業と大学生をつなぐことを目的に活動する学生団体「産学恋愛組織委員会」が主催するイベント「産学恋愛2025」が6月21日に愛知県内で開催される。対象は東海3県(愛知・岐阜・静岡)の大学生で、企業5社が参加予定だ。椙山女学園大学国際コミュニケーション学部3年生の伊東里紗さんが中心となり団体を立ち上げ、企画や運営に取り組む。

 大学生と企業が新たな関係を築くという思いを「恋愛」という言葉に込めたこのイベントは2部構成で、第1部ではプレゼンテーション大会を実施。学生5人が1人1社ずつ事前に企業の採用担当者にヒアリングし、自ら感じた企業の魅力を3分間紹介する。プレゼンテーション後は聴講した学生により投票が行われ、表彰式も予定されている。第2部では、学生が興味を持った企業のテーブルで企業担当者と直接交流を図る。企業が学生にアプローチする従来の就職イベントとは異なり、学生が主体となって企業の魅力を探るユニークな取り組みだ。

 代表の伊東さんは、大学2年生のときにオーストラリアに留学した際の経験がこのイベントを立ち上げるきっかけになったと話す。「現地の学生は、将来を見据えて大学や専攻科目を選び、長期インターンにも積極的に参加しています。働くことへの意識の高さを実感しました。一方、日本の学生は“内定をもらうこと”が目的となり、その結果入社後のミスマッチが生じて早期退職につながっているのではないか。“就職活動は3年生から”という固定概念を払拭し、早いうちからキャリアを考えるきっかけが必要だと今回のイベントを立ち上げました」

産学恋愛組織委員会代表の伊東里紗さん

 

 伊東さんの地元・愛知県での開催について、「就職で関東や関西に出て行ってしまう人がとても多いのですが、数年で辞めて戻ってくるケースも少なくありません。せっかくなら地元企業ならではの魅力にも目を向けてほしい」と地元への愛着とイベントへの熱意を語った。

 椙山女学園大学理事長の椙山泰生氏は「学生は就職活動を“やらなければいけない”と受動的に捉えがちですが、本来は自身の将来を主体的に選択する重要な機会です。本イベントが前向きに捉える機会になることを期待しています。大学としても、学生のサポート体制を整えています」と支援していく姿勢を示した。

 また、産学恋愛組織委員会は6月13日、大村秀章愛知県知事を表敬訪問した。大村知事は「新しい取り組みに挑戦できることは素晴らしい。多様性が重視される時代だからこそ、新たな可能性を積極的に追求してほしい」と期待を込めた。

表敬訪問の様子

 

 「産学恋愛2025」は東海3県(愛知・岐阜・静岡)の大学生が参加可能。公式LINEで参加者を受け付けている。

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい

「誰もが輝いて働く社会へ」の特集記事を読む