誰もがメールを送り、情報を読み、仕事をこなす時代。視覚に障がいがある人の当たり前の毎日を、“音声”で支えたい――。高知システム開発(高知市)は、音声メール機能「MyMail Neo(マイメール・ネオ)」を標準搭載した「PC-Talker Neo Plus」の提供を、夏からスタートする。視覚に障がいのある人でも、メールを含めた日常的なPC利用を音声だけで快適に行えるようになる。

　「PC-Talker Neo Plus」は、日本語環境に最適化された純国産のスクリーンリーダーとして、日本国内で最も高いシェアを誇っている。日本語特有の漢字の多様な読みや意味の違いにも対応し、多くの教育現場や福祉現場で導入されてきた。今回新たに音声メールソフト「MyMail Neo」を加えたことで、スクリーンリーダー、音声ブラウザ、音声メールの3機能を一体化。視覚に障がいのある人が、パソコン操作・ネット利用・メール送受信を音声だけで完結できる環境を実現した。同社は、「障がいの有無に関係なく、誰もが同じデジタル環境でつながれるインクルーシブな社会の実現に向けた新たな一歩」としている。

　「MyMail Neo」は、視覚に障がいのある人でも、驚くほど直感的、スムーズにメールの読み書き・整理が行えるよう設計されている。HTMLメールの読み上げやUnicode絵文字の送受信にも対応。テンプレート登録や横断検索機能も備え、視覚に頼らなくても快適なメール操作ができる。

　PC-Talker Neo Plusは、月額または年額の定額制。利用中は常に最新の機能・サポートを受けられる。利用料(税込み)は、法人・給付対象者向けは年額1万3200円、個人(自費割引)：年額9900円／月額869円。学生割引あり。