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炎症性腸疾患への理解を深めたい 「I know IBDプロジェクト」でモザイクアートを制作

 アッヴィ合同会社(東京都港区)は、多くの人が炎症性腸疾患(IBD)を理解し、患者自身がそれを実感できる社会の実現を目指す「I know IBDプロジェクト」の一環として、モザイクアートを制作した。
IBDは、大腸や小腸など消化管に炎症が起こり、腫瘍を合併することもある疾患で、指定難病の潰瘍性大腸炎とクローン病が含まれている。主な症状は下痢や腹痛で、トイレの回数が増えたり、食事の制限があったりするなど生活にさまざまな支障がある。国内の患者数は29万人と推計されており、年々増加傾向にある。

 同社によると、IBD患者にとって社会が気づいていない“見えない壁”が存在しているという。その一つが外出時のトイレへの不安で、トイレを理由に外出に対し気後れしてしまう人も多い。

 プロジェクトは2022年5月に発足し、企業や店舗のトイレ貸し出しや、従業員を対象としたIBDに関する教育資材の配布、施設や店舗内でのステッカー掲出など、“見えない壁”の解消に取り組んでいる。美容室、飲食店、薬局、ホテルなど全国の幅広い業界や業種に広がり、25年3月末時点で協力する企業は173、店舗は3112に達した。

 制作したモザイクアートは、プロジェクトに協力する企業や店舗、アッヴィの社員などから寄せられた計808枚の写真を使い、「I know IBD」のロゴをかたどった。5月19日の「IBDを理解する日」に合わせ、同プロジェクトのウェブサイトで公開した。今後、東京都内の主要駅で大型広告ボードに掲出することを予定している。

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