西表島のエコシステムをイノシシ猟師に学ぶ 「カマイ狩猟文化体験ツアー」
世界自然遺産に登録された⻄表島で、「エコツーリズムリゾート」を目指す「⻄表島ホテル by 星野リゾート」(星野リゾート・長野県軽井沢町)では、11月15日(土)〜2026年2月15日(日)までの期間、毎週土・日曜日限定で、西表島のエコシステムをイノシシ猟師から学ぶ「カマイ狩猟文化体験ツアー」を実施する。中学生以上の⻄表島ホテル宿泊者が対象。
⻄表島は、国際的に希少な固有種に代表される「生物多様性保全上重要な地域」であることが認められ、2021年7月に世界自然遺産に登録された。「カマイ」というのは、⻄表島の方言で「イノシシ」のこと。カマイ猟は、毎年11月15日~翌年2月15日までが狩猟期間。西表島には伝統の罠(わな)猟があり、島の生態系のバランスを保つためにも重要な役割を担ってきた。
ツアーでは、島の猟師がカマイの生態について解説。どのような見た目で、何を食べているのかといった基本情報から、カマイ特有の行動パターンなど、ここでしか聞けない話ばかり。カマイが自然界でどのような役割を担っているのかを知ることで、西表島の独特なエコシステムについても理解が深まる。
その後、カマイがすむジャングルの中を猟師と一緒に見て回る。獣道やカマイが掘り起した跡、木の実を食べた跡から、その年のカマイの行動パターンを知ることができる。実際にカマイ猟に用いられるわな作りも見学する。
猟場を回った後の夕食は、ツアー参加者限定でカマイ肉を使った「カマイのスモーキークラッチ」。どんぐりや木の実を食べて育ったカマイは、ほかの地域のジビエに比べて小ぶりで臭みが少なく、筋肉質で脂肪が少ないのが特徴だという。
ツアーの時間は8時15分~12時(夕食は別途要時間予約)。料金は1組2人で税込み5万9200円。3人参加の場合は追加1万1600円。定員は1日1組。予約は西表島ホテルホームページで、1週間前18時まで。