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不登校に関する相談や情報共有に効率的に対応できるアプリを公開 サイボウズそでらぼが自治体・教育委員会やフリースクール向けに無償提供

 

 社会問題を解決するモデル創りに取り組むサイボウズ(東京)の「ソーシャルデザインラボ(そでらぼ)」が、「自治体・教育委員会向け不登校相談窓口アプリ」と「フリースクール向けアプリ」の2種類のkintoneアプリパックを新たに公開した。自治体・教育委員会やフリースクールが、不登校に関する相談や情報共有を効率的に安心して行える仕組みを整えることを目的としている。

 そでらぼは今年2月に、不登校や行き渋り経験がある小中学生の親男女1000人にアンケートを実施。そこから浮かび上がったのは、不登校の特に初期段階で親は、原因が分からないことへの不安、自身の固定観念、配偶者との対立や孤立といった複数の葛藤を抱え、複合的に悩んでいるという実態だった。それを受けて8月には、そでらぼホームページ内の政策提案ページで、不登校の初期段階(フェーズ1)を支える「保護者支援」と「地域連携」モデルを提言している。この提案を実現する具体的な仕組みとして、今回、2種類のkintoneアプリパックを公開した。

 「自治体・教育委員会向け不登校相談窓口アプリパック」は、自治体や教育委員会が住民(保護者など)からの不登校に関する相談を、オンラインで受け付けることを目的としている。外部向けの公開フォームから相談者の希望に応じて匿名、または記名で相談を受け付け、相談の緊急度(トリアージ)と対応状況を“見える化”。相談内容・担当者・対応履歴をkintoneで一元管理する(運用にはプラグインが必要)。直接の担当者以外も情報共有ができるとともに、蓄積された内容は「よくある質問」のデータベースとして活用できる。

 「フリースクール向けアプリパック」は、フリースクールの日々の運営効率化と、保護者や在籍校との情報共有を支援する。生徒名簿・出欠管理・活動記録・スケジュール管理・会計など、運営に必要な各種情報に加え、領収書や活動報告書(通所状況報告書)の帳票出力にも対応する(帳票出力にはプラグインが必要)。

 アプリパック自体は無償で提供するが、利用にはkintoneの契約が必要。いずれのパックも30日間の試用期間がある。導入の手引きやダウンロード方法はホームページに掲載している。

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