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和歌山のアドベンチャーワールドでカマイルカの赤ちゃん誕生 鯨類繁殖プロジェクトチームの取り組み実る

 北太平洋の温帯から寒帯に分布しているカマイルカ。和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド(アワーズ・和歌山県白浜町)で見ることができるが、この7月に赤ちゃんが誕生した。自然繁殖によるもので、同施設では2年ぶりの誕生だという。

 パパは2015年に搬入された野生個体で推定15歳以上、ママはアドベンチャーワールド生まれの15歳。2018年の1回目の出産では育児行動が見られず、人工保育に切り替えたもののベビーは5日齢で死亡。そこで今回は妊娠中の別個体と同居させて育児行動を学ばせ、授乳トレーニングを実施するなど、出産に向けて準備を進めてきたのだそうだ。

 赤ちゃんは現在、ママとともにバックヤードのプールで静かに過ごしており、授乳行動も確認され、体重が増加するなど順調に成長しているという。公開時期は未定だが、成⻑の様⼦は、公式SNSなどで発信する。

 アドベンチャーワールドでは、2016年に鯨類繁殖プロジェクトチームを結成している。鯨類の繁殖は流死産や、正常に出産した場合でも授乳不良等などで順調な育成に至らない場合が多く非常に難しいとされていることから、繁殖に積極的に取り組み、出生後の育成率向上を目標に掲げている。

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