西島秀俊「人間は互いに支え合い、助け合って生きている」入魂のヒューマンドラマで、スペシャルニーズの子どもたちと共演『時には懺悔を』【インタビュー】

西島秀俊【ヘアメーク:亀田雅、スタイリスト:オクトシヒロ】(C)エンタメOVO
-しんすけさんを含め、スペシャルニーズの方々やそのご家族にお会いしたことで、作品に取り組むお気持ちに変化はありましたか。
最初にお会いしたとき、ご家族から「俳優として接してください」とお話がありました。「やりたいことは遠慮しないでください。迷うことがあれば相談して、やる前から自分でストップをかけないでください」と。だから僕も、常に俳優同士として接していました。スペシャルニーズの子どもたちの演技は本当に素晴らしかったです。
-オファーを受けたとき、「脚本が素晴らしかった」とおっしゃっていましたが、実際にお芝居をして、印象が変わる部分はありましたか。
大きく変わりました。もちろん、脚本は素晴らしかったのですが、それを基にリハーサルを行い、役をしっかり作り込んだ尊敬する俳優の皆さんと現場でお芝居をすると、想像を超えた感情の動きがあり、生きる喜びや悲しみ、苦しさ、そして家族との断絶の深さなどをリアルに感じました。本当に素晴らしい現場だったと思います。
-それでは、完成した映画をご覧になった感想はいかがでしたか。
僕は普段、最初の試写のときは自分の芝居の細かい部分が気になり、客観的に見られないのですが、この作品に関してはそういうことが一切なく、物語に没入していました。見終わった後、試写にご一緒していたスペシャルニーズのお子さんのご家族が「映画の中にあった感情が、私たちの本当の感情です」とおっしゃってくださったことが、深く胸に残っています。奇麗事を描くのではなく、人間を取り巻く厳しい現実を突き詰めながらも、一筋の希望が感じられる。そういう作品になったのではないかと思います。
-それでは最後に、映画の公開を待つ皆さんへのお言葉をお願いします。
素晴らしい人間ドラマが出来上がったのではないかと思っています。人間は、お互いの関係性の中で生きています。自分が誰かを支えているつもりでも、実は互いに支え合い、助け合って生きている。この作品を通して、そういうことを感じていただけたらうれしいです。
(取材・文・写真/井上健一)

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