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【Kカルチャーの視点】家族の情緒が国境を越える、俳優ムン・ソリが語る「おつかれさま」ヒットの理由

演じ手から撮り手へ 

役者を目指した経緯は? 

 親には「先生になれ」と言われ、成均館大学に進学し、教育学を専攻しました。でも大学に入ってみて、本当に自分がやりたいことは何かを初めて考えるようになって。演劇や映画を見た時にドキドキしたんです。すてきな男性を見た時以上に。それで、これに挑戦しよう!と思いました。それで、運良くここまで続けてこられました。 

-『女優は今日も』(17年)で監督、『三姉妹』(21年)でプロデューサーも務めました。 

 監督をしようと思った最初の理由は、大学で映画を専攻しなかったので、もっと勉強したい、もっと勉強することで演技が上手くなるのではないかと思ったからです。出産後、仕事が減った時期に大学院で勉強し始めて、周りから「演出を学ぶと映画全般を学べる」とアドバイスをもらい、その結果として映画を演出したんです。 

 演出者と俳優って愛憎関係でもあるんですね。互いに辛い思いをするので。でも、演出を学んだことで、夫も含めて一緒に仕事をしてきた監督の立場が理解できるようになりました。 

-作品選びの基準は? 

 作品が自分にどう訴えてくるかが大事ですね。年を取ると、誰と働くかも大事になりました。その人と時間を長く過ごすし、影響を受けるから。選択というより、向こうから来てくれる縁を大事にしています。 

-日本の監督の中で、一緒に仕事をしてみたい人は? 

 たくさんいらっしゃいますが、『国宝』(25年)の李相日監督から、北朝鮮女性として役を下さる話があって。あなたは見るからに北朝鮮人だって。北朝鮮の言葉を必死に練習したのに、その話が成就しなかったのが残念でした。『国宝』が韓国でも公開され、反響もすごく良くてうれしいです。 

  • 第11回大阪韓国映画祭のトークイベントに登場した俳優ムン・ソリ(大阪韓国文化院提供)

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