小池栄子、45歳を目前に控えて見据える未来「小池栄子が出ているから見てみようかなと思ってもらえる存在でいたい」 劇団☆新感線「爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK」【インタビュー】
-劇団☆新感線は45周年を迎えますが、小池さんも今年、45歳になります。40代になって変わったところはありましたか。
みんな同じだと思いますが、疲れが取れない(笑)。気持ちだけではどうにもいかないことがあるなと思いました。女性の場合、更年期だったり、体の不調も出てくると言います。だからこそ、未来のことを考えて、今からいろいろとケアをしていかなくてはいけないなと思うようになりました。昔は、「大人って健康の話ばっかりしているな」と思っていましたけど、同じになりましたね(笑)。
-お仕事の向き合い方に変化はありましたか。
メリハリはつけるようになったかもしれません。理想を言えば、半分働いて、残りの半分はオフにしたいですね。働き続けると集中力が続かなくなってきているのもありますが、コロナ以降、自分との向き合い方をいろいろと考えるようになりました。昔は、仕事の数をこなすことが私の中の最大の幸せでしたが、今は家族と向き合う時間も思っていた以上に幸せをもたらしてくれることに気づいたので、この先は「もっと働く」ではなく、「最低限、暮らしていけるくらいでいいのかな」という気持ちが強くなってきました。
-オフはどのように過ごしているのですか。
ずっと犬と家にいます。たまに実家に何泊もしたり、友達と犬を連れて1泊くらい旅行に行ったり。そうしてリフレッシュしています。
-お仕事する上で、今、一番大切にされている信念は?
1つ1つ丁寧に考えて向き合うことです。ノリで乗り越えていたような、忙しい時期も以前はありましたが、お仕事で出会う人ともしかしたら2度とお会いできることがないかもしれないと思うと、丁寧に、正直に、悔いなく向き合おうと思うようになりました。
-そうした変化は、やはりコロナ禍を経て変わっていったのですか。
昔から考えていたことではありますが、コロナの影響もあったと思います。それから、SNS社会になったことも大きいかもしれません。言葉の大切さや伝えることの大切さを以前にも増して感じています。きちんと考えて発信しないと誤解を招いてしまうこともあるのかなと思うと、ノリだけではいけないとより思うようになりました。もちろん、スレスレの面白いところを攻めていきたいと思いますし、そこから生まれる発明もあるかもしれない。最近は、酷暑でロケができる環境ではなくなってきたので、こういうときこそホームドラマなのだと考えたりもするんですよ。ロケではなく、室内で撮影ができるドラマを作ればいいのではないかと。このクールのこの時間は全局がホームドラマにするとなったら面白いですよね。そこで切磋琢磨することで、より面白い作品が生まれるかもしれない。自由から新しい発想が出てくると思うと、あまりSNSやコンプライアンスばかり気にしても仕方ないですが、自分ができるスレスレのことを考え続けたいと思います。
-これから先の目標や夢は?
好きなことをお仕事にできていて、今、とても幸せだと感じているので、それを1年でも長く続けられることです。それから、ありきたりですが、健康を大事にして、ワクワクしてもらえる役者、タレントでありたいです。どの仕事も好きの種類が違うだけで、本当に大好きなんです。昔から言っていますが、小池栄子が出ているから見てみようかなと思ってもらえる存在でいたいです。
(取材・文・写真:嶋田真己)
2025年劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演 チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎「爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK」は、9月19日〜23日に長野・まつもと市民芸術館、10月9日〜23日に大阪・フェスティバルホール、11月9日〜12月26日に都内・新橋演舞場で上演。
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