井上祐貴 蔦重、田沼意次の運命を左右する松平定信役への思い「『めんどくさいやつ』と思わせたい」【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュー】
-田沼意次役の渡辺謙さんの印象はいかがですか。
謙さんとご一緒させていただくのは初めてだったので、最初に「松平定信役の井上です」とごあいさつに伺いました。すると、ちょうどメイク中だった謙さんが「お前か!」と冗談っぽく迎えてくださったんです。おかげで、緊張していた気持ちが軽くなり、収録が楽しみになりました。
-そして迎えた収録はいかがでしたか。
定信と意次は火花を散らす関係なので、収録自体は緊張感がありました。それでも、収録の合間には謙さんが気さくに話しかけてくださり、お芝居で気付いたことをアドバイスしてくださったり、貴重な経験談を伺ったり、十分にコミュニケーションを取ることができました。
-幕府の政に携わる定信が蔦重と直接かかわることはないかもしれませんが、蔦重役の横浜流星さんとお会いする機会はありましたか。
謙さんと初めてお会いした同じ日に、ちょうど横浜さんもいらっしゃったので、ごあいさつさせていただきました。お会いしたのは今のところその時だけですが、横浜さんとは同い年ということもあり、また違う刺激を受ける部分もあると思うので、劇中で定信と蔦重として対面できることを期待しています。
-松平定信が進める寛政の改革は、蔦重に大きな影響を及ぼすそうなので、ある意味、ヒール的な存在とも言えそうです。
定信は「世の中を良くしたい」という思いで寛政の改革を進めているだけで、「蔦重をどうにかしてやろう」と考えているわけではありません。ただ、結果的にそれが、蔦重の運命を大きく左右することになります。そのドラマを盛り上げるため、僕は「めんどくさいやつ」と思われる定信を、脚本に従ってできるだけ強烈に表現できればと思っています。
-放送を見た視聴者からSNSで「なんだこいつは」などといった反響があるかもしれませんね。
そうなったら最高です(笑)。この作品での定信の役割はそこにあると思うので、そのために全力で取り組むつもりです。

(C)NHK
(取材・文/井上健一)
編集部からのお知らせ
新着情報
あわせて読みたい



自動車部品のリサイクルで官民学コンソーシアム ロボット技術応用で精緻解体 サーキュラーエコノミーの取り組み事例
提供
自動車リサイクル促進センター