藤原丈一郎&菅井友香&橋本涼「台本を読むだけでもスリルが味わえる」作品に 「ロンダリング」合同取材会
藤原丈一郎が主演するドラマ「ロンダリング」(カンテレ・フジテレビ/FOD・毎週木曜深夜放送)が7月3日から放送スタートする。
本作は、“死者の声が聞こえる”という特殊能力を持つ男・緋山鋭介(藤原)が、嫌々ながらも社会の闇に足を踏み入れ、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い奮闘する社会派ミステリー。藤原にとっては地上波連続ドラマ初単独主演となる。藤原と、緋山がアルバイトをすることになる不動産会社の社員・蒼沢夏凜を演じる菅井友香、謎の人物P.J.役の橋本涼が取材に応じた。
緋山役の藤原は「台本を読むだけでもスリルを味わえて、ミステリー要素もサスペンス要素もあって、今後どうなっていくんだろうという展開が続きます。緋山は関西弁なので、そこは苦労なく演じられましたが、緋山の特殊能力の幽霊の声だけが聞こえるというところは僕の演技力で変わってくると思ったので苦労しました。それから、今回は叫ぶシーンが多かったのですが、家で練習できなくて。一発本番だったので、そこも難しかったです」と撮影を振り返った。

ドラマ「ロンダリング」 (C)カンテレ
また、菅井は「最初はホラー要素があって怖いのかなとドキドキしながら台本を読みましたが、社会の光が当たりづらいところにも踏み込んで描かれていて、謎がつながりひも解かれていく感覚がミステリー小説を読んでいるようでとても面白く、引き込まれました」と本作の印象を語り、「私が演じる夏凜は、違和感がある場所や異変がある場所を色で認識できる人物なので、監督とお話しながらそれをイメージして作っていく作業がすごく楽しかったです」と自身の役柄についても言及した。

ドラマ「ロンダリング」 (C)カンテレ
橋本が演じるP.J.は表向きはコンカフェなどを経営する会社の取締役だが、実態は大阪のミナミをナワバリとする半グレ集団の幹部という役どころ。橋本は、「僕はめちゃくちゃ普通の市民ですし、身長も高くないですから、威圧感を出すためにどうしたらいいかと監督とお話ししました。なので、笑う場所ではないのにあえてニコニコ笑ってみるなどして、別の攻め方で怖さを出せたらいいかなと考えました。そうやって考えるのも楽しかったです」と役作りについて話した。

ドラマ「ロンダリング」 (C)カンテレ
本作にちなんで「霊感はあるのか?」と聞かれると、藤原は「(菅井と)二人のシーンを撮影していたとき、誰もいない部屋からノックが聞こえたんです。コンコンって。でも、聞こえたのは僕たちだけだった。スタッフさんにも話しましたが(撮影で)それどころじゃなかったみたいで『ああ、そうなんだ』という薄い反応で。僕たちだけが怖がっていましたが、あれは明らかに誰もいない部屋から聞こえました」と撮影時のエピソードを披露した。
菅井も「事前にのぞいたら段ボールしかない部屋だったんですが、撮影が始まるとなったときにコンコンと聞こえて。あれは鳥肌が立ちました」と同意。藤原は「その後のシーンはビクビクしながら撮影をしたので、全話を通して、そのシーンが一番リアリティーがあると思います」と冗談めかして話してその場を盛り上げた。
ちなみに橋本は同じ撮影場所で同日の夜に藤原との撮影があったそうで、「夕方、菅井さんが撮影を終えて、僕に『あれはいるよ』と置き土産のように話して帰って。本当に怖かったです」と明かす。何事もなく撮影を終えたというが、藤原は「きっとこういうお話だからこそ、僕たちも敏感になっていたと思います。ですが、僕たちのそうした怖い気持ちもこの作品に生きていると思います」と語った。

ドラマ「ロンダリング」 (C)カンテレ