
長崎総合科学大学附属高校(初出場)

初出場。県予選は初戦で長崎大に5-3、準決勝で三菱重工長崎に2-0で快勝するなど、名将小嶺総監督の下、県内の有力チームを撃破してきた。
今季は県高校新人大会、県高総体を制し、県内の高校公式戦では無敗。全九州高校大会でも3位に入るなど着実に力をつけている。基本システムは4-4-2で、豊富な運動量が特長。DFラインからのロングフィードを絡めて、多彩な攻撃パターンで仕掛けていく。軸となるのは右サイドのMF宗中恭平。スピードに乗ったドリブル突破から好機を演出し、FW堀晃一郎らがシュートにもっていく。他にも得点感覚に優れた安藤翼、途中出場でも結果を残す東俊宏ら、前線のタレントは豊富だ。
九州リーグの重工長崎を0点に抑えるなど、守りも堅い。GK田中佑昌は反応の良さとコーチングが持ち味で、前川聖也主将とともにチームの精神的支柱となっている。チーム全体にプレスの意識が浸透しており、試合終了まで相手を追い回して自由にプレーさせない。
インターハイ初戦敗退の悔しさを糧に、その後の県外遠征などでチーム力の底上げを図ってきた。初出場を狙う冬の全国高校選手権を見据え、まずは天皇杯でその力を発揮したい。
(長崎新聞)
