
関西大学(3年ぶり14度目)

大阪サッカー選手権決勝で、アイン食品を3-1で下し、2009年度の第89回大会以来となる14度目の天皇杯全日本サッカー選手権大会出場を果たした。準決勝ではバッジーナ大阪FCに8-2と大勝。高精度のパスを駆使した高い攻撃力が魅力だ。
個々の選手の能力も高く、来季のJクラブ加入が濃厚なMF田中裕人(09年全日本大学選抜)、MF岡崎建哉の2選手やDF寺岡真弘(10、12年同選抜)、MF和田篤紀(12年同選抜)、左サイドバックの都並優太、大阪サッカー選手権決勝で2得点を挙げたFW篠原宏仁、同1得点のFW奥田勇太らタレントがそろう。
10年度全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)優勝の強豪チームで、今季の関西学生選手権覇者。優勝候補の一角として臨んだ今夏の総理大臣杯では2回戦で専修大に延長戦の末、1-2で惜敗したが、その悔しさはインカレで雪辱するとともに、常にチームが掲げる「天皇杯優勝」という高い目標にもぶつけたい。「僕らは天皇杯優勝を目標にやっているので、まず初戦の富山代表に勝つことが大事ですが、1戦1戦勝って、Jのチームに勝つことが目標」と田中。「まず初戦を大事に戦ってJリーグのチームと対戦できるようにしたいし、見ている人が少しでも感動してくれるようなサッカーができれば」と島岡健太監督。
前回出場時は2回戦でJ2のヴァンフォーレ甲府にPK戦の末敗退したが、打倒Jにあと一歩と迫った。今大会も初戦突破を果たし、前回越えられなかったJの壁に挑み、一歩でも頂点に近づきたい。
(フリーライター・尾崎ルミ)
