
ソニー仙台(7年連続)

宮城県予選決勝は2―0で仙台大に快勝した。1回戦の高知大に勝利すれば地元のJ1ベガルタ仙台と3年連続の対決となる。主将のMF瀬田貴仁は「天皇杯はJ1チームと真剣勝負できる貴重な機会。ベガルタは現在2位と好調で、ソニー仙台もJFL5位(9勝9分け5敗)と調子は悪くない。熱い仙台ダービーを実現したい」と闘志を燃やす。
今季、コーチから昇格した石川雅人監督は「自らアクションを起こす」攻守に積極的なサッカーを掲げる。布陣は4―2―3―1。瀬田と新加入した山藤健太のダブルボランチを起点に、ワントップのFW沢口泉や左サイドハーフ宮尾勇輝らが連動してゴールに迫る。守備は最年長のセンターバック谷池洋平を中心に堅守。FW村田純平と並んでチームトップの6得点の宮尾は「ぶれずに自分たちのスタイルを続けている成果が出ている。天皇杯でもゴールを狙いたい」と話す。
昨年は東日本大震災の影響で県予選が中止になり、JFL前期の参戦を辞退した。今季は「全ての感謝を力に」をスローガンに、被災地の子どもたちを試合に招待するなど復興支援活動も継続。石川監督は「勝っていく姿を見せることが地域や会社を元気にすることにつながる。ピッチの上で全力を出し、1戦1戦思い切りぶつかっていく」と力を込める。(河北新報)
