
ヴァンラーレ八戸(2年ぶり2度目)

3年連続で同一カードとなったNHK杯第65回青森県サッカー選手権大会決勝で、昨年の覇者・八戸大に2―1で逆転勝ち。2年ぶり2回目の優勝を果たすとともに、天皇杯全日本サッカー選手権の出場権を獲得した。
東北社会人リーグ2部北ブロックに所属して7季目。昨年は震災の影響で南北を統合した変則開催だったが、ヴァンラーレは10戦全勝で初優勝。今季は計14試合中、第9節終了時点で北ブロック2位につけている。
U―18日本代表経験もあるFW佐々木絢也が県大会決勝で後半ロスタイムに決勝点となるミドルシュートを決めるなど、今季新加入の選手たちも即戦力として期待に応えている。基本システムは4―3―3だが、選手層が厚くないだけに状況に応じてシステムやポジションは柔軟に変更。主将のMF新井山祥智が広い視野と精度の高いパスで攻撃の起点となり、経験豊富な長身DF照井篤が守備陣を統率する。
天皇杯初出場の一昨年は、1回戦で順大(千葉)に延長戦の末、4―5で敗れた。今年の初戦の相手はYSCC(神奈川)。3年目の山田松市監督は「粘り強く自分たちのサッカーをして、いい結果を出したい」と、まずは初戦突破を目指す。(東奥日報)
