密教の体系がよく分かる 秘密の教えを解き明かした一冊
難解そうでミステリアスな「密教」。歴史の教科書で読んだことはあるけれど、教えの中身はさっぱり…という人が多いかもしれない。東京国立博物館で開催中の弘法大師生誕1250年記念特別展「空海と真言の名宝」のお供にも最適の『成り立ちや教えがわかればもっと興味深い! 密教の教科書』(渋谷申博著、ナツメ社、税込み1980円)が発売されている。多くの人に受け継がれてきた秘密の教えを解き明かした一冊だ。
平安時代に始まった日本の密教の歴史は1200年以上にものぼる。その核心にあるのは、私たちが生きるこの世界を肯定し、即身成仏(現世で仏になること)を目指すダイナミックな教え。本書は密教の体系を、歴史や教義、仏の世界などを通して豊富なイラストとともに解説。空海に関しては、生誕から唐への渡航、帰国してからの活躍、高野山や東寺のこと、さまざまな伝説を紹介。最澄、玄昉、円仁など、密教の名僧の人となりやエピソードもイラストを使って紹介している。

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