
筑波大学(2年連続26度目)

天皇杯全日本選手権の出場権を懸けた茨城県選手権決勝は、筑波大が流通経大を3―1で下し、2年連続7度目の優勝を飾り、2年連続26度目の出場を果たした。
関東大学1部リーグで戦う両チーム。決戦は立ち上がりから激しいボールの奪い合いが続いた。そんな中、持ち前のパスサッカーを発揮して主導権を握ったのは筑波大。前半40分、左ウイングの上村岬(3年)がMF玉城峻吾(同)からパスを受け、相手DFをかわし先制弾。上村は後半10分にもGKのキャッチミスを逃さず2点目を決めた。1点差に詰め寄られたが、ロスタイムにFW瀬沼優司(4年)がダメ押しとなる3点目を蹴り込んだ。
布陣は4―5―1に近い。攻撃は、1トップぎみの瀬沼が前線で185㌢の長身を生かしてくさびとなったり、DFの裏に飛び出しゴールを狙う。2列目の上村、右ウイングの曽山慶太(3年)も得点能力が高い。司令塔の玉城は自在にラストパスを供給。守備陣は主将の不老祐介(4年)、車屋紳太郎(2年)らが統率し堅い。
風間八宏前監督(現J1川崎監督)が掲げた「ボールを保持し主導権を握るサッカー」が浸透する筑波大。チーム一丸となって「J」を倒す。(茨城新聞)
