KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

生成AI活用により建設現場の業務効率化を加速

~安全作業手順書の作成時間を約9割削減、 大阪支社発の現場DXを全社展開へ~

 株式会社朝日工業社(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙須 康有)は、大阪支社において生成AIを活用し、現場施工に不可欠な「安全作業手順書」および「作業イメージ図」の作成業務を大幅に効率化する取組みを開始いたしました。

 本取組みにより、作業計画書一式の下書き作成にかかる時間を、従来の2.5日程度から2時間程度へ短縮(約9割削減、当社試算※1)するなど、顕著な成果を上げています。これらは2026年10月30日開催の社内技術発表会でも先進事例として発表され、今後、全国の事業店へ展開してまいります。

※1 大阪支社の現場担当者の経験に基づく1件あたりの目安。AIによる下書き作成までの時間で、担当者による確認・修正の時間は含みません。

 

■取組みの背景

 2026年1月、大阪支社では、働き方改革の一環として部署横断型の「AI推進グループ」を発足。「業務をもっと早く楽に」をテーマに、AIを初めて触る社員でも即座に活用できる具体的なマニュアル(現在37本)を整備し、AI利用率の着実な向上を実現しました。

 

■具体的なAI活用事例と導入効果

1. 安全作業手順書の作成支援

 建設現場において、工事を安全に進めるための指針となるのが「安全作業手順書」です。

 設備工事を担う責任ある立場として、発注者様に「どのように工事を進めるか」を説明する計画書であり、同時に現場の作業員に対して正しい手順を徹底させるための「教科書」でもあります。

 この書類は、現場ごとの特性や高度な専門知識が必要となるため、これまでは中堅社員が多くの時間を割いて作成していました。今回、作業内容を入力するだけでAIが構成案を作成する仕組みを構築。機器搬入などの重大なリスクを伴う作業を中心に活用し、下書きの作成時間を半日程度から1時間程度に短縮するとともに、ベテランの知見を反映した「安全の質の底上げ(平準化)」を実現しました。

生成AIにより自動生成された安全作業手順書のイメージ

 

2. 視覚的な作業イメージ図の生成

 現場写真に、AIを用いて作業員や機材、安全設備を描き加えた「作業イメージ図」を生成しています。従来、設計ソフト(CAD)での作図に16時間程度を要していましたが、下書きを1時間程度で作成できるようになりました。発注者様への視覚的な説明ツールとして活用しており、高い評価をいただいています。なお、AIで作成した図であることを明記し、実際の施工写真と混同されないよう、運用面での配慮も行っています。

現場写真へのAI合成による作業イメージ図(右がAI生成)

 

 上図のAI生成(右)では、元写真(左)には存在しない以下の要素を具体的に描き出しています。

・作業員の適正な配置と姿勢(溶接作業の様子)

・火災防止措置(火花飛散防止のための防炎シート設置)

・作業環境の安全確保(送風機やダクトによる換気状態、カラーコーンによる立入禁止区域の明示)

 このように、言葉や図面だけでは伝わりにくい「安全な作業手順」を、現実に即した極めて具体的なビジュアルで可視化することで、発注者様との強固な合意形成と、現場作業員へのミス一つ許さない手順徹底を実現しています。

 

3. 「部長AI(仮称)」によるナレッジ継承

 熟練管理職への数百問の聞き取りと、当社の施工要領書などを学習させた対話型AIを試作しています。若手社員が専門的な質問をAIに投げかけることで即座に適切な回答を得られる仕組みです。当社の技術・経験を次世代へ引き継ぐ新たな基盤として開発を進めています。

 

■大阪支社における、1か月間の定量的な導入効果

 社内で利用している生成AIサービスの集計機能によれば、2026年9月の1か月間で、利用者1人あたり約10時間(※2)、大阪支社全体で約1,400時間に相当する労働時間の削減効果がありました。現場社員一人ひとりが日常の定型業務をAIで効率化し、安全管理や施工品質の向上へ時間を振り向けられる環境を構築しています。

※2 生成AIサービスの「削減時間集計」機能に基づく推計値。

 

■今後の展望

 今後は、大阪支社での成功事例を全国の事業店へ順次展開し、社内ノウハウの共有を通じて現場の生産性向上を全社規模で推進してまいります。

 

【株式会社朝日工業社について】 https://www.asahikogyosha.co.jp

 朝日工業社は、1925年の創立以来、「空気・水・熱の科学に基づく高度な技術によって最適空間を創造する」ことを使命とし、設備工事事業および機器製造販売事業を展開しています。 

 空気・水・熱をコントロールする技術で、工場や研究所、データセンターなど様々な建物の空調、衛生設備の設計・施工や、半導体、液晶装置メーカー向けの精密環境制御機器や、印刷機・塗工機に搭載するドライヤ装置の開発設計・製造・販売を行い、「快適環境」「最適空間」の創造に取り組んでいます。

  • 生成AIにより自動生成された安全作業手順書のイメージ
  • 現場写真へのAI合成による作業イメージ図(右がAI生成)

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい