南沙での貿易の集約、世界をつなぐ:GBA(大湾区)の中心地がグローバルな越境貿易エコシステムの新たな景観を形作る
The Global Cross-Border Trade Industrial Cluster Ecosystem Conference
AsiaNet 201716 (0134)
【広州(中国)2026年8月13日新華社=共同通信JBN】このほど、「Converging Trade in Nansha, Connecting the Globe(南沙での貿易の集約、世界をつなぐ)」をテーマとするGlobal Cross-Border Trade Industrial Cluster Ecosystem Conference(グローバル越境貿易産業クラスター・エコシステム会議)が、Guangzhou Nansha International Convention & Exhibition Center(広州南沙国際会議展示センター)で開催されました。Google、美的(Midea)、Guangzhou Port(広州港)、HSBCなどの業界リーダーが会議に集結し、1000人を超える専門家が出席しました。この会議は、Global Cross-Border Trade Industrial Cluster(グローバル越境貿易産業クラスター)の構築を公式に立ち上げ、同時に、エコシステム・サービスプラットフォームとGuangdong Token Exchange and Service Center(広東トークン取引・サービスセンター)を発表しました。複数の戦略的協力プロジェクトが調印され、これにより南沙は、貨物流通センターから越境貿易のフルサプライチェーン・エコシステム拠点へと正式に移行しました。「Five-Port Synergy (5港連携)」(海港、空港、金融港、人材港、およびデータ港の統合)を活用し、南沙は8つのコアサービス(税関、税務、外国為替、金融、倉庫保管、認証、商業、物流)を統合しました。これにより、「グローバルに買い、グローバルに売り、グローバルにつながる」ための閉ループ型の貿易システムを確立し、大湾区(GBA)における双循環のための開放のベンチマークを創出しています。
金融のボトルネックを解消:クロスボーダーの為替・資金調達における課題を解決
国家レベルの「30 Financial Measures for Nansha(南沙金融30条)」の後押しを受け、南沙区は堅固なクロスボーダー金融サポートシステムを構築しました。8社の多国籍企業が人民元および外貨のクロスボーダーキャッシュプールを設立し、1万社を超える企業が自由貿易(FT)口座を開設しました。さらに、mBridge(Multiple Central Bank Digital Currency Bridge、複数中央銀行デジタル通貨ブリッジ)を活用することで、クロスボーダー資金が数秒で着金するようになりました。HSBCは、南沙にグローバル研修センターを設立し、FT口座、クロスボーダー人民元決済、および海外直接投資(ODI)届出のための迅速化ルートを活用して、企業のグローバル展開戦略を支えています。
ブロックチェーン技術を信頼の基盤として、CS Intelligence国際貿易プラットフォームは、税関、外国為替、税務データを統合し、マルチパーティーのデータ共有とトレーサビリティーを可能にしています。このプラットフォームは、5000社を超える外国貿易企業と30以上の銀行にサービスを提供し、オンライン決済額は1700億人民元(RMB)を超え、協業効率を60%向上させました。会議では、企業がクロスボーダー決済システムを統合するための協定に調印しました。一方で、Nansha Commerce Bureau(広州南沙経済技術開発区商務局)はSinosure(China Export & Credit Insurance Corporation、中国輸出信用保険公司)と提携して輸出信用保険を導入し、海外の回収リスクをヘッジし、海外展開する企業のために堅固な金融セーフティーネットを築いています。
フルライフサイクルのコンプライアンス順守体制:ブランドの世界市場でのプレゼンス強化を支援
コンプライアンスは、海外展開する企業が存続するための必須条件です。国家、省、市の各レベルが共同で構築した「Going Global」 Comprehensive Service Center for Chinese Enterprises(「海外進出」中国企業総合サービスセンター)が南沙に設置され、投資前、投資中、投資後の各段階を網羅したフルライフサイクルのサービス体制を提供しています。オフラインでは、10の専門窓口で対外投資、税務、法務に関するワンストップサービスを提供し、オンラインでは、ミニプログラム(ミニアプリ)を通じて国別コンサルティングやサービスの予約に対応しています。現在までに2700社を超える企業を支援し、海外投資に関する専門イベントを約100回開催しています。
南沙区はまた、AEO(認定事業者)企業の育成を強化しており、新たに認定された企業に20万人民元の報奨金を提供しています。2026年6月現在、同区には91社のAEO企業があり、広州市で首位となっています。総合的なコンプライアンスサービスが、海外展開する地元企業を引き続き後押しています。Tozed Kangweiの製品は現在80カ国以上に進出しており、Pony.aiはナスダックと香港証券取引所へのデュアル上場を果たし、Greater Bay Technologyの急速充電技術は国際認証を取得し、海外市場への展開を加速させています。会議ではまた、香港特別行政区(SAR)、マカオ特別行政区(SAR)、東欧、および中国国内のさまざまなセクターの業界団体と提携することにより、グローバルサービス・ネットワークが構築されました。GAC Internationalは自動車輸出のサプライチェーン全体にわたるアップグレードプロジェクトを立ち上げ、一方、GoogleのCross-Border E-Commerce Acceleration Center(越境ECアクセラレーションセンター)が、南沙との深いつながりを背景に広州に設立される予定で、世界市場を目指すブランドのためのインキュベーション・プラットフォームを構築していきます。
デジタル・インテリジェント基盤による推進:AIトークンエコノミーの先駆者になる
南沙の「5港連携」システムにおいて、「データ港」はデジタルハブとして機能し、海港、空港、金融港、人材港の間のデータのサイロ化を解消しています。地元のクロスボーダー企業は、デジタル従業員(AIワーカー)を活用して複数のプロセスにおけるデータの断絶を埋め、大幅なコスト削減と効率化を実現しています。南沙は中国南部で唯一のIPv6ルートサーバーを構築し、1万ペタフロップス(PFLOPS)級の計算能力の備蓄を確保し、広州初となるデータ越境移転の総合サービスセンターを設立しました。広東自由貿易試験区(Guangdong Free Trade Zone)によるデータ越境移転に関する2大分野のネガティブリストの施行に続き、南沙は支援用の実施ガイドラインを策定し、最初のビジネス案件を実現させました。同時に、インポートされたデータの処理およびゲームサービスに関するパイロットプログラムを開始し、クロスボーダーのデジタルフローに向けた経路を円滑にしました。
AIトークンの海外展開に伴う高コストやコンプライアンスの困難さといった業界の課題に対処するため、新しく発表されたGuangdong Token Exchange and Service Centerは、AI調達の需要を中心に5つのコアサービスを構築し、あらゆる規模の企業向けに専用の海外展開サービスパッケージを立ち上げました。China Academy of Information and Communications Technology(CAICT、中国情報通信技術研究院)の専門家は、南沙が越境データ政策の優位性と大規模な外国貿易の応用シナリオの利点を組み合せることで、「AIトークンエコノミー」を構築するための完全なエコシステムを有しており、デジタル貿易の発展に向けて独自の道を切り開く態勢が整っていると指摘しました。
港湾物流の加速やクロスボーダー金融の革新から、全チェーンのコンプライアンスの確保、基礎となるデジタルおよびインテリジェントなサポートの提供に至るまで、南沙の越境貿易産業エコシステムは、物理的なハブから制度・ルールに基づくハブへのアップグレードに成功しました。第15次5カ年計画の初年度にあたり、南沙は大湾区における中核的な立地を生かし、グローバルな越境貿易産業エコシステムを高度化させ続けています。開放と統合を通じて、南沙は国内と国際の「双循環」をつなぎ、中国式現代化がグローバル市場と連動するための全く新しい道を模索しています。
ソース:The Global Cross-Border Trade Industrial Cluster
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