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40年間の図書館の歴史と“これから”に思いをはせる  DXによる”どこでも図書館”で進化する埼玉・入間市立図書館で企画展

 本を借りたり資料を調べたり、時には目的もなくのんびりと書棚の前を歩いたり。地元の図書館は、一番身近な知の館だろう。埼玉県の入間市立図書館(本館)は1985年の開館から40周年を迎えるのを記念して、市民から寄せられた「図書館との思い出」を公開する企画展、「私と入間市立図書館」を2026年2月1日(日)まで開催している。また、次の10年を見据えたデジタルトランスフォーメーション(DX)として、国立国会図書館デジタル化資料送信サービスの導入や、電子図書館の拡充を推進している。

 高度経済成長期の余韻が残る1985年に産声を上げた入間市立図書館本館。40年という月日は、インターネットのない時代から誰もがスマートフォンを持つ時代への激変期でもあった。建物の歴史だけでなく、そこで育まれた市民一人一人の物語に焦点を当て、「受験勉強に通いつめた青春」「わが子と初めて絵本を開いた日」など、市民の人生に刻まれた図書館の記憶を可視化し、地域における図書館の価値を再定義する。40年間の利用者の思いが詰まった展示は、読む人の記憶をも呼び覚ましてくれるに違いない。

 開館当時の風景を振り返る写真展、「図書館今昔物語」も12月28日(日)まで開催中。アナログなカード目録から検索機へ、静寂な閲覧室から活気ある児童コーナーへと、時代の変遷を視覚的に体感できる。

 そして2026年1月6日(火)からの新年恒例イベント「みんなで、モザイクアート」が40周年イヤーのフィナーレを飾る。読書を通じて配布されるシールを集め、来館者全員で一つのアート作品を作り上げる。

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