中小企業経営者が選ぶ2025年の漢字は「高」 大同生命保険が調査、物価「高」の中で「高」品質を目指し取り組む
大同生命保険(大阪市)が、11月に行った全国の中小企業経営者アンケートで「今年の漢字®」を募集したところ、「高」が第1位となった。
「今年の漢字®」は、毎年、日本漢字能力検定協会が主催し、その年の世相を表す漢字一字を募集・発表するもので、同協会の登録商標。今回のアンケート結果は、大同生命保険が同協会から了承を得て公表している。
大同生命保険では、全国の中小企業経営者を対象に、景況感に加えさまざまなテーマを設定したアンケート調査「大同生命サーベイ」を2015年10月から毎月実施している。今回、11月度調査(11月4日~11月28日)の中で「2025年の漢字」を募集し、4018人から有効回答を得た。
4018人のうち、最多の362人(9.0%)が選んだ漢字が「高」。選んだ理由(自由回答)には、「日経平均株価の史上最『高』値更新、大谷翔平選手が最『高』峰のメジャーリーグMVP連続受賞など、良くも悪くも『高』の文字がにぎわせたと思う」(東北・サービス業)、「原料『高』、輸送コスト『高』に加え、人手不足による賃金『高』。企業努力の限界も『高』どまり」(北関東・製造業)、「米をはじめ食料・日用品の物価『高』。資源・原材料の『高』騰。金・株価の『高』値、夏の猛暑・『高』温など、何かにつけ『高』が目につく1年であった」(南関東・建設業)などの声が寄せられた。「1年を通じ、新聞・ニュースでよく目にした漢字だなとの印象。来年は当社も含め、日本の中小企業が『高』く飛び跳ねてほしいとの願いも込めて」(近畿・卸売業)との声もあった。
大同生命保険では、「光熱費・原材料費など物価『高』に立ち向かい『高』品質・『高』付加価値な商品・サービスの提供に取り組む中小企業の姿を表したものとなった」としている。
2位は、米国関税問題、最低賃金大幅上昇による雇用環境など国内外で 大きな変化があったことなどが理由に挙げられた「変」で303人(7.5%)。3位は、人の生活圏への出没と人的被害が度々ニュースにもなった「熊」で240人(6.0%)。4位が「米」で218人(5.4%)、5位が「暑」で172人(4.3%)だった。
ちなみに、回答した中小企業の所在地の都道府県別で「高」以外の漢字を見ると、茨城・埼玉・山梨・長野・愛知・三重・京都・兵庫・広島・香川・愛媛・佐賀・大分・沖縄の14府県は「変」。岩手・宮城・秋田・山形の東北4県と、栃木県は「熊」。千葉・岐阜・静岡・滋賀・高知の4県が「米」だった。北海道・群馬・熊本は「忙」。宮崎が「政」だった。

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