「レジャー白書2025」を公表 2024年の余暇関連市場規模は75兆2,030億円、コロナ禍前を上回る
国内旅行が3年連続首位となる一方で、多くの種目で参加人口が減少
「レジャー白書2025」 2024年の余暇関連市場規模は75兆2,030億円、コロナ禍前を上回る 国内旅行が3年連続首位となる一方で、多くの種目で参加人口が減少
調査研究や提言、実践活動により生産性向上をめざす公益財団法人 日本生産性本部(東京都千代田区、理事長:前田和敬)の余暇創研は、2024年の余暇活動状況について、個別の意識や参加実態に関するアンケート調査および各業界の市場分析を検証して取りまとめた「レジャー白書2025」を10月31日に発行する予定です。レジャー白書は、わが国における余暇の実態を需給双方の視点から総合的・時系列的に分析・記録する唯一のもので、1977年の創刊以来通算49号目となります。
2024年は、新型コロナウイルスの5類感染症への移行(2023年5月)から約1年が経過し、2023年に多くの余暇種目で参加人口の増加が目立ったのと比べると、前年と同水準もしくは減少した余暇種目が多くなりました。また、余暇関連市場規模は前年比で5.6%増の75兆2,030億円となりました。2019年比で104.0%となり、コロナ禍前を上回っています。
「レジャー白書2025」の主なポイント
1.日本人の余暇活動の現状
~国内観光旅行が3年連続首位、一人当たり平均参加種目数は減少に転じる
・余暇活動の参加人口は、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」(4,680万人)が3年連続の首位となった。「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」が参加人口を増やし2位に上昇。「外食(日常的なものは除く)」「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」などの種目は引き続き上位となっている。多くの余暇種目で参加人口の減少がみられる。
図表1:余暇活動の参加人口上位20位(2023~2024年)
・一人当たり平均参加種目数は、前年比0.2種目減の10.2種目。娯楽部門を除き微減。男女ともに減少したものの、女性の減少幅の方が大きく、男女で0.3種目(男性10.0種目、女性10.3種目)の差となった。
・仕事より余暇を重視する回答者の割合が引き続き増加。回答者の3分の2以上が余暇を重視している。
2.余暇関連産業・市場の動向
~観光・行楽部門が前年比で9.9%増加、他部門でも増加がみられる
2024年の余暇関連市場規模は75兆2,030億円で、前年比で5.6%増加した。2019年比で104.0%となり、コロナ禍前を上回った。分野によって増加スピードに差。コロナ禍で伸びた分野の多くは堅調が続いている。
【スポーツ部門】(前年比1.6%増)
フィットネスクラブ、スキー場、スポーツ観戦は好調。各スポーツ用品、施設・スクールは堅調。ゴルフ練習場は横ばいだが、ゴルフ場はマイナスに転じた。
【趣味・創作部門】(前年比3.8%増)
音楽会、演劇、カメラは好調。動画配信、音楽配信、電子出版などのコンテンツ配信は伸び率が低下するも堅調。映画、CD、紙の書籍・雑誌は減少。
【娯楽部門】(前年比5.3%増)
パチンコ・パチスロがプラス成長。外食は大きく伸び、カラオケも順調に回復。公営競技は引き続き堅調。ゲームセンター・ゲームコーナーは堅調も、テレビゲーム・ゲームソフト、オンライン・ソーシャルゲームはマイナス。
【観光・行楽部門】(前年比9.9%増)
国内旅行は堅調。ホテル、遊園地・レジャーランド、旅行業、鉄道、国内航空、会員制リゾートは増加し、海外旅行も緩やかに回復。乗用車が伸びた一方、二輪自動車はマイナス。
「レジャー白書」サイトもご参考ください。



















