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2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンは最も持続可能な建築資材を使用

 
2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンは
最も持続可能な建築資材を使用

 
*パビリオン建物の85%以上をPEFC認証取得済みの木材で建設

【大阪2025年5月15日ANSA=共同通信JBN】イタリアパビリオンは、その容積に対して持続可能な方法で管理された森林からの木材の割合が最も高い建造物で、これは2025年大阪・関西万博の持続可能性ポリシーとの一環を成すものです。

こうした卓越性は、PEFC Italy(Programme for the endorsement of forest certification schemes、森林認証制度承認プログラム)、すなわち森林産品の持続可能性とトレーサビリティーのルールを策定する機関のイタリア支部を喚問した、この国際博覧会の主催者によって報告されました。

PEFC ItalyのAntonio Brunori事務局長は「私たちは、万博出展パビリオンの代表者らとミーティングを行いました。60棟の建造物のうち木造は24棟で、その24棟のうち持続可能な方法で管理された森林から供給された木材を使用した建造物はわずか6棟でした」と説明しました。同事務局長はさらに、「6棟のうち、イタリアパビリオンは木材の量が最も多く、トレーサビリティーと持続可能性の点でトップでした」と付言しました。

詳細としては、建築面積742.57立方メートルのうち、イタリアパビリオンは529.5立方メートルのPEFC認証積層はり(マツとアカトウヒ)を使用しています。さらに、この建造物には、合法かつ現地産であることが証明されたX-ラム木材パネルが102.31立方メートル、さらに合板が110.76平方メートル使用されています。合計すると、742.57平方メートルのうち631.81平方メートル、つまり全体の85.1%が認証材で作られており、これは万博の施設で最も高い割合です。

PEFC ItalyのMarco Bussone会長は、イタリアパビリオンは「総て木造で、100%PEFC認証材を使っています。そのうち60%はオーストリア産、40%は日本の森林からの木材です」と述べました。

例えば、世界最大級の木造建築物である大屋根リングは2万7000立方メートルの木材で建設され、そのうち7000立方メートルは屋根に使用されており、100%PEFC認証を取得しています。また、4500立方メートルは福島県産の集成木材です。

Studio Cucinellaのプロジェクトに基づき建設されたこのパビリオンは、現地産または少なくとも認証されたサプライチェーンから供給される木材を使用することで、イタリアデザインの素晴らしさを際立たせ、森林資源の責任ある管理を象徴するものです。

実際、Studio Cucinellaはこのプロジェクトで、「最も入手しやすい地域資源の一つである、現地の認証を受けたサプライヤーからの木材を優先する」ことを目指しました。

ソース: General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka

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