KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

【SDGsカードゲーム「X(クロス)」 ネパール版を共同開発】金沢工業大学と国連FAOが連携して

ネパールの若者と共に、食糧農業システムの課題解決をテーマに

金沢工業大学SDGs推進センター(センター所長 平本督太郎 教授)は、国連食糧農業機関(FAO)と契約を締結し、SDGsアクションカードゲーム「THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)」の新たな国別版「Localizing Four Betters: Nepal Version」(ネパール版クロス)を共同開発しました。

 

本プロジェクトは、2024年に完成した「ブータン版クロス」の教育的成果と国際的な反響を受けて展開された第二弾です。

 

ネパール版クロスは、FAOが掲げる戦略的フレームワーク「Four Betters(より良い生産・より良い栄養・より良い環境・より良い生活)」を基盤に、ネパールの農業・食糧システムにおける強みや課題を反映させて開発されました。約6か月にわたりオンラインでのワークショップやディスカッションを重ねながら内容を練り上げ、FAOの監修のもと8月にカードが完成しました。

 


完成したネパール版クロスは 2025年9月、ネパールでローンチされた

 

(参考記事)ブータン版クロスに関する記事

https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2024/0905_bhutan.html

 

【ネパール版クロス開発の経緯と現地での体験会】

 

ネパールの実情を反映した教材開発が2025年2月にスタート

ネパール版クロスの開発は2025年2月に本格的に始動しました。開発メンバーには国連食糧農業機関(FAO)本部との契約のもと、FAOネパール事務所およびネパールのワールド・フード・フォーラムユースメンバー(World Food Forum Nepal Youth Chapter)が参画。金沢工業大学からはSDGs推進センター所長の平本督太郎教授が統括責任者を務め、学生、教職員のほか、慶應義塾大学大学院に在学中の卒業生が外部協力者として開発に参画しました。

 

ネパール現地での発表・体験会を通じて、ユースの行動力と社会変革の可能性を実感

9月上旬には、首都カトマンズで開催予定だった国連主催イベント「Nepal Food Forum 2025」において、ネパール版クロスの発表と体験会を行うため、学生5名(本学4名・慶應1名)、教員2名、職員1名の計8名からなる金沢工業大学チームが現地を訪問しました。

 

しかし、滞在中にネパール国内で若者を中心とした暴動が発生し、外出禁止措置が取られるなどの困難に直面しました。当初予定されていたフォーラムは延期となりましたが、FAOネパールの支援により、規模を縮小したかたちでネパール版クロスの発表および体験会を実施しました。

 

ネパール版クロス体験会のほか、ネパールと日本のユースが食糧農業分野で実施している活動の共有も行いました。その後、ネパールにおける社会の変化を目の当たりにして何を感じたか、また、SDGsに取り組むユースとして、今後どのように活動していくかについて活発に意見交換が行われました。

 


金沢工業大学の学生たちは、社会課題解決に向けて積極的に行動するネパールの若者たちの姿に強い刺激を受け、「ユースの力をどのようにポジティブな社会変革につなげていくか」を深く考える機会となりました。

 

ネパール版クロス開発メンバーおよびネパール渡航メンバー

■金沢工業大学学生

島田 颯稀さん(生命・応用バイオ学科4年)

直江 海翔さん(経営情報学科4年)

Amanda Rosario Josephine Gabriella Anribaliさん(生命・応用バイオ学科3年)

和田 健汰さん(経営情報学科3年)

■他大学学生(金沢工業大学卒業生)

前出 真希さん(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 修士課程2年)

■教員

平本 督太郎 金沢工業大学経営情報学科教授(SDGs推進センター所長)

池田 梨花  金沢工業大学環境デザイン創成学科 講師

■職員

薮内 一葉(金沢工業大学SDGs推進センター職員)

 

THE SDGs アクションカードゲームX(クロス)とは

THE SDGs アクションカードゲームX(クロス)は、楽しみながらSDGsについて考え、アイデアを創出し、一人ひとりのアクションにつなげられたら、という想いから金沢工業大学の学生プロジェクト「SDGs Global Youth Innovators」が主体となって2018年に開発されました。

X(クロス)は、トレードオフカード34枚とリソースカード34枚の二種類のカードにより構成されています。トレードオフカードはSDGsの17個の各ゴールにおけるトレードオフの問題が絵とともに描かれ、リソースカードには問題解決のために活用可能なAIやロボットなどの技術や製品、サービス等が描かれています。提示されたトレードオフカードに対して、リソースカードを使ってグループで解決策を考え、アイデアをまとめます。

ゲームを通じて社会的な課題解決のノウハウを実践的に身につけることができ、世界70ヵ国、70万人以上の方々に体験していただいています。

 

※トレードオフ カード

「AI技術が向上し普及した結果、働きたくても働けない人が増え始めた」というように、一方を得ようとすると、他方を犠牲にしなければならないというジレンマの関係を記したカード

 

ネパール版X(クロス)について

ネパール版X(クロス)は、すでに製品化されている「THE SDGs アクションカードゲームX(クロス)」の英語版(トレードオフカード34枚、リソースカード34枚)に、ネパールの食糧や農業の魅力と課題を反映させたカードを各9枚加えたものです。

トレードオフカード43枚、リソースカード43枚からなります。

 


[トレードオフの例]

災害やパンデミック発生時に貧困層を含むすべての人に十分な食料が届くよう、緊急食料備蓄を拡大したが、備蓄した食料が消費期限までに消費されず、食品ロスが拡大した。

 

[リソースカードの例]

ネパールの高付加価値品

カルダモン、野生蜂蜜、ヤクチーズ、パンガシウスなどのネパールの高付加価値食品は世界的に人気が高まっており、農村地域の所得と輸出が増加している。

 

※ネパール版X(クロス)はAndroidスマホのアプリでもご利用いただけます。

▶Google Play ダウンロードページ:

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.SDGs.CardGameX

 

ブータン版からネパール版、学びを次のステップへ

2024年8月に完成したブータン版クロス(Sustainable Bhutan Version)は、FAOブータン事務所およびWFF Bhutan Youth Chapterとの協働を通じて開発され、ブータンの食糧農業分野をテーマに多くのユースを巻き込む教材として高く評価されました。

この成果を受けて、FAOは次の展開としてネパールでの共同開発を決定し、本学が再び開発パートナーとして参画しました。

今後は、ほかの国・地域にも同様のプロジェクトを展開していくとともに、本学学生をはじめとするユースがグローバルな課題解決の現場で活躍できるよう支援を続け、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきます。

 

 

SDGsの達成に向けた金沢工業大学の取り組み

金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けた様々な組織との連携を加速させています。その他、金沢工業大学のSDGsに関する取り組みについては、SDGs推進センターのウェブサイトをご覧ください。

https://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/

 

  • IMG_6306
  • IMG_6326
  • IMG_6276
  • DSC05462
  • クロスアプリ

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい