ギリアド、「HIV流行終結に向けた活動を支援する寄附プログラム」で 3団体の活動を採択
2025年10月28日
ギリアド・サイエンシズ株式会社
ギリアド、「HIV流行終結に向けた活動を支援する寄附プログラム」で 3団体の活動を採択
ギリアド・サイエンシズ株式会社(以下「ギリアド」、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ケネット・ブライスティング)は「HIV流行終結に向けた取り組みを支援する寄附プログラム」について、2025年4月から6月までに応募いただいた活動の中から、審査の結果、3団体を採択しました。採択されたのは、NPO法人akta、沖縄HIV臨床カンファレンス、独立行政法人国立病院機構名古屋医療センターの3団体です。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)は、2025年までの95%の診断率、95%の治療率、95%のウイルス抑制達成率を満たす「95-95-95」を掲げており、2030年までに新規感染者ゼロの実現によるHIV流行終結を目標にしています。
日本においては、厚生労働省が発表したデータによると、2024年に新たに報告されたHIV感染者およびエイズ患者の合計は994件でした。このうち、HIV新規感染者は662件で、前年と比べてほぼ横ばいであった一方、エイズ患者は332件と2年連続で増加しており、新規報告数全体に占める割合は33.4%と、過去20年間で最も高い水準となっています※1。
このような状況を踏まえて、ギリアドは非営利団体を対象にHIV流行終結に向けた課題解決のための活動を募集し、応募いただいた中から「影響度」 「実現性」「持続可能性」「新規性」などの審査基準に基づき、ギリアドの審査委員会による厳正な審査を経て、以下の3団体の活動への寄附が決定しました。
①NPO法人akta(東京都新宿区)
「HIV 検査を基点とした『つながる』検査体制の構築 〜地方展開・AI 支援・政策提言による包括的アプローチ〜」
・郵送検査ディスペンサーの地方展開と利用促進、AIチャットボットによる検査前後の支援体制の構築、自己検査キットの制度化に向けたアドボカシー活動を行う
②「沖縄HIV臨床カンファレンス」(沖縄県宜野湾市)
「U=Uプロジェクトin沖縄」
・U=U、AIアシストチャットボットを活用した複合的HIV予防戦略とともにHIVスティグマを軽減する取り組みを行う
③「独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター」(愛知県名古屋市中区)
「iTesting Caravan」
・従来の保健所検査と異なり、利便性の高い会場での匿名・予約不要のHIV・梅毒検査の提供、後日ネット上で検査結果通知を行う。予約不要・院外実施型HIV検査モデルの社会実装を行う
本寄附プログラムの決定について、代表取締役社長のケネット・ブライスティングは次のように述べています。「今回採択された3団体の活動は、いずれもHIV流行終結に向けた課題解決のために貢献いただけるものと確信しています。ギリアドは、今後もコミュニティ、医療従事者、自治体とともに、HIV流行終結に向けた取り組みを推進していきます」
※1 厚生労働省エイズ動向委員会 令和6(2024)年エイズ発生動向年報(1月1日~12月31日):2025年9月26日発表
【寄付プログラム募集要項】
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プロジェクト名 |
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日本におけるHIV流行終結に向けた活動支援プロジェクト |
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応募期間 |
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2025年4月1日(火)~2025年6月13日(金) |
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応募条件 |
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非営利団体であること(民間企業は対象外) 定款、前年度の活動報告書、財務報告、役員名簿があること 医療関係者に個人的利益をもたらす活動ではないこと 2026年7月31日(金)までに一定の成果が見込める活動であること 採択された活動の期間中、広報活動にご協力いただくこと |
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活動領域 |
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以下の4領域のいずれか、もしくは組み合わせでの活動 HIV検査機会の拡充 HIV陽性者の方々が安心して医療が受けられる医療提供体制の 整備 HIV感染予防策の啓発・普及 HIVおよびエイズに対する社会的偏見解消の推進と正しい理解の普及 |
HIV/エイズについて
HIVは、ヒト免疫不全ウイルス(Huma Immunodeficiency Virus)と呼ばれるウイルスの一種で、HIV感染症はHIVに感染したことをいいます。HIVは感染すると、細菌や感染症から身を守るために体内に存在する免疫系の司令塔であるCD4陽性Tリンパ球 (CD4細胞)を利用し、ウイルスのコピーを作成して増殖し、その結果、体内のCD4細胞数が破壊されて減少します。エイズ(後天性免疫不全症候群、AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome)は、HIVに感染し、発症する病気の総称です。日本では指定されている23疾患を発症するとエイズと診断されます。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)は、2025年までの95%の診断率、95%の治療率、95%のウイルス抑制達成率を満たす「95-95-95」を掲げており、2030年までに新規感染者ゼロの実現によるHIV流行終結を目標にしています。
ギリアド・サイエンシズについて
ギリアド・サイエンシズは、すべての人々にとって、より健康な世界の実現を目指し、35年以上にわたり医療の革新を追求し、飛躍的な進歩を遂げてきたバイオ医薬品企業です。当社はHIV、ウイルス性肝炎、COVID-19、がんなどの生命を脅かす疾患の予防と治療のため、革新的な医薬品の開発に取り組んでいます。カリフォルニア州フォスターシティに本社を置き、世界35カ国以上で事業を行っています。








