子どもたちが海洋冒険家・白石康次郎さんと防災学習を体験
~ヴァンデ・グローブ使用ヨット見学とアルファ米体験で 「備えることの重要性」を実感~
尾西食品株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:市川伸介)は、2025年8月9日(土)に横浜ベイサイドマリーナにて、海洋冒険家の白石康次郎さんをお迎えし「尾西食品防災教室特別版」を開催いたしました。本イベントでは、小学4~6年生11名が参加し、世界一過酷なヨットレース「ヴァンデ・グローブ」で実際に使用されたヨット〈DMG MORI Global One〉の見学とアルファ米の調理体験を通じて、備えることの大切さを学びました。
【イベント実施詳細報告】
■子どもたちが体感した長期保存食の備えの重要性
参加した子どもたちは、わかめごはんのアルファ米を一人一パックずつ実際に調理する体験を行いました。尾西食品代表取締役社長の市川も子どもたちにお湯を注いで周り、15分待つ間、長年アルファ米を愛用している白石さんからのエピソードを聞き、子どもたちの関心は一気に高まりました。
試食の際には、小学生(参加者)から「なんでこんなにおいしいんですか?」という質問が実際に手を挙げて出され、尾西食品の企業努力や製品開発への取り組みについて詳しく説明するシーンもありました。この体験を通じて、子どもたちにとってアルファ米が「食べたことがある」「知っているもの」となり、災害時、また緊急時にも安心できる存在になってくれることを願っています。長期保存食を身近に感じ、日常から慣れ親しむきっかけとなる一歩になっていれば嬉しく思います。
■世界一過酷なレースが教える「備え」の真髄
白石康次郎さんのヴァンデ・グローブでの実体験談は、子どもたちに深い衝撃と学びを与えました。航海中は基本的に熟睡することができず、数十分の仮眠を取る程度であること、熟睡してしまえば舵を切れずどこに流されるか分からないという極限状況を聞き、子どもたちは過酷さを実感しました。
帆の付け替えなどの作業をすべて一人で行うという過酷さについて詳しく聞いた子どもたちは、途方もない高さと重さの帆を、揺れる船上で一人で扱う作業に想像を超える船乗りとしての高い技術と強靭な体力、冷静さを失わない精神的なタフネスが必要であり、そのために大量のエネルギー摂取が欠かせないことを学びました。その中でも白石さんの楽しみが「食事」とのこと。白石さんは、ヴァンデ・グローブの航路に合わせて食事の内容を予め詳細に想定し、1日分ずつ丁寧に準備していることも紹介されました。様々な出来事やトラブルを想定した準備の中でも、食事は単なるエネルギー補給ではなく「航海の楽しみ」として大切にしていることを聞き、子どもたちは備えることの意味について新たな視点を得ることができました。
■環境配慮と災害時の実用性を同時に学ぶ
ヴァンデ・グローブではごみと排泄物の処理は海洋汚染防止のため厳格なルールがあることを白石さんから説明を受け、ごみを効率的に処理する必要性と自然を大切にすることを学びました。子どもたちは実際にアルファ米のパッケージを手に取り、尾西食品からパッケージに再生プラスチックを使用していること、付属のスプーンも環境に配慮した素材で出来ている事、もバリア性が高いパッケージを使っていてチャックも可能なので、匂いのするごみの処理にも適している事を伝えました。
これはヨットも災害時においても同様で、限られた避難スペースでごみが場所を取らないという実用的なメリットがあり、環境に配慮する必要性を理解し、災害時の環境や状況を具体的にイメージする貴重な機会となりました。
白石さんからは、海上でのアレンジレシピが数多く紹介されました。アルファ米に「オイルサーディンをのせて醤油とマヨネーズをかけたサーディン丼」「パルメザンチーズを振ってリゾット風」など、海外選手との交流でそれぞれの国の食文化を取り入れた具体的で楽しいエピソードが披露されました。
これらの話は、普段から長期保存食を定期的に普段の食事に取り入れ、食べた分だけを補充するローリングストックの際に、アレンジして楽しみながら食べることで、日常的に備えについて意識し続けることの大切さを教えてくれました。
そして、イベントの最後に、白石さんから参加した子どもたちへ心のこもったメッセージが贈られました。「友達(仲間)をたくさん作って、困っている時には助けてあげることが大切。そうしたら自分が困ったときには必ず友達が助けてくれる」という言葉は、防災においても「一人では乗り越えられない困難も、家族や友人、地域の人たちと協力し合うことで解決できる」ということを教えてくれる、まさに防災の根本的な考え方と重なるメッセージでした。
【今後の展開について】
子どもたちがアルファ米を「自分で作ることが出来る」「安心して食べられる」という実体験を得ることは、いつ起こってもおかしくない災害対策として効果的です。作ったことがあれば、災害時に慌てずに食事の準備ができ、「食べたことがある」「知っているもの」があることの安心感は心理的な支えとしても重要です。
当社ではこのような体験型防災教室を推進することで、災害時でも普段のお食事に近いご飯が食べられるよう水だけで調理可能なアルファ米の美味しさや便利さなどを様々な機会を通じてお伝えし、一人でも多くの方に災害に備えていただけるよう活動を継続してまいります。
【開催概要】
イベント名: 尾西食品防災教室特別版 ~海洋冒険家・白石康次郎さんと学ぶ!世界一過酷なレースと命をつなぐ”アルファ米”の物語~
開催日時: 2025年8月9日(土)15:00~17:30
開催場所: 横浜ベイサイドマリーナ
参加者: 小学4~6年生 11名
主な内容: 白石康次郎さんによる海洋冒険のお話、ヴァンデ・グローブ使用ヨット見学、アルファ米調理・試食体験、防災教室
◼️尾西食品株式会社
・事業内容:長期保存食の製造と販売
・代表取締役社長:市川 伸介
・所 在 地:〒108-0073東京都港区三田3-4-2いちご聖坂ビル3階
編集部からのお知らせ
新着情報
あわせて読みたい



自動車リサイクル促進センター