【開催報告】 日清製粉ウェルナ 2025年秋 家庭用・業務用新製品 記者発表会
【開催報告】
日清製粉ウェルナ 2025年秋 家庭用・業務用新製品記者発表会
日清製粉グループの株式会社日清製粉ウェルナ(取締役社長:岩橋 恭彦)は、2025年秋 家庭用・業務用新製品の記者発表会を2025年8月5日に開催いたしました。
本記者発表会では、新たなブランド戦略に対する反響やパスタを取り巻く環境変化に対する当社の対応、海外市場の動向についてご紹介したほか、今年で70周年を迎えるパスタカテゴリーNo.1※ブランド「マ・マー」をはじめとする新製品開発方針やマーケティング戦略、そして2025年秋に発売予定の家庭用・業務用それぞれの新製品について発表いたしました。
※インテージSRI+ パスタ(マカロニ・スパゲティ)市場・パスタソース市場 2024年1月~2024年12月 累計販売金額
パスタNo.1ブランドの「マ・マー」が生パスタ新市場を創造
発表会の第一部では、「さらなる認知拡大と企業価値向上を目指し、新たな施策を展開する」として、新たなブランド戦略に対する反響やパスタを取り巻く環境変化への対応について、取締役社長の岩橋恭彦よりプレゼンテーションが行われました。
2022年に社名を変更し、新たな企業ブランドで4年目を迎えた日清製粉ウェルナは、長い歴史を持ち消費者の方にも広く認知されている数多くのファミリーブランドを持っており、春にはそのなかで今年70周年を迎えた「マ・マー」について、今までに培ってきた「安心感」や「普遍的な愛情」といったブランドの資産は大切にしながら、いつの時代も愛され続けるブランドへと刷新。新CMの展開など、企業ブランドとファミリーブランドの連動を強化させ、新たなブランド戦略を推進しています。
また、岩橋は、コメ価格の高騰などの背景も含め、パスタ市場が拡大傾向で推移している点を挙げ、「パスタは、環境変化や生活者の多様なライフスタイルに適合する多くの価値があり、需要が拡大。主食としての存在感が高まっている。さらなる市場拡大を目指し、この秋、パスタの楽しみ方を広げる新たな提案を実施する」と説明。外食市場の動向や消費者の評価などを踏まえて、「ご家庭で簡単にもちもち食感の生パスタが楽しめる製品を発売し、パスタNo.1ブランドの『マ・マー』が生パスタ新市場を創造する」と今後の戦略を語りました。
さらに岩橋は、食品ロスの削減など持続可能な社会への取り組みが課題となるなかで、新たな環境への取組みとしてアップサイクルプロジェクト「パスタデミライ」の始動を発表。これまで、製造切替え時に発生するパスタの端材や輸送中の包装破損品など、食品ロスとなるパスタは飼料としてリサイクルしてきました。本プロジェクトでは、食品ロスとなるパスタの新たな活用法として、丸紅フォレストリンクス株式会社、株式会社コバヤシとの協業によって、新たなプラスチック素材「パスタデプラ」を開発します。岩橋は「食品ロスの削減に加えて従来のプラスチックを置き換えることにより、化石燃料由来資源の使用量を抑えることができ、持続可能な社会の実現に貢献できる」と説明しました。
続いて、常務取締役の伊藤俊二からは、マーケティング戦略について、これまでの取り組みと今後の展開を説明しました。
伊藤は、少子高齢化、単身世代の増加といった生活者の環境変化、生活者の実感として「くらし防衛」の意識が高い状況が続いている点などのデータを用いて説明した上で、「食料関連の価格が高騰する中、直近でもパスタの食卓登場頻度は増えている」と生活者の傾向を分析。多様化・細分化する食に対するニーズに対して、「おいしさと利便性の両立」「拡大する簡便ニーズへの対応」で応えていくとしました。
そして、岩橋の説明にもあった「生パスタ新市場の創造」について、伊藤は消費者へのアンケート調査を挙げて生活者がパスタに求める食感・嗜好性の拡がりを指摘した上で、「家庭用でのもちもち生パスタの市場ポテンシャルは大きい」と説明。国内パスタ市場は約9割が「乾麺」で「生パスタ」の構成比はまだ低いが、外食では生パスタ専門店の増加もあり市場は拡大傾向にあることなどを踏まえて、「当社は、パスタ元年以来、日本の食卓におけるパスタの浸透をリードしてきた。これからも、パスタを熟知したマ・マーだからこそできる、生パスタの展開で、新たなパスタ文化を創造する」と説明し、家庭で楽しむ生パスタ市場の拡大に意欲を示しました。
日清製粉ウェルナはこれからも、様々なブランドを通じて「食の大切さ」「食のチカラ」「食の楽しさ」をお届けし、一人ひとりの食卓をもっと楽しく、そして、食を通じて健康的な毎日を支えてまいります。
2025年秋に発売予定の新製品を公開
発表会の第二部では、パスタカテゴリーNo.1※ブランド「マ・マー」をはじめとした、家庭用新製品、並びに業務用新製品について、取締役 商品開発本部長の東 雅文より紹介いたしました。
※インテージSRI+ パスタ(マカロニ・スパゲティ)市場・パスタソース市場 2024年1月~2024年12月 累計販売金額
2025年秋の家庭用新製品・リニューアル製品は44品(常温29品、冷凍15品)。なかでも生パスタの新製品については、「おうちで生パスタ時代、始まる。」というキャッチコピーを掲げ、麺の種類と製品形態(常温/冷凍)に合わせて原料・配合・製法・形状といったこれまでの技術や知見を総動員して「おいしさと利便性の両立」「拡大する簡便ニーズへの対応」を実現した新製品を開発いたしました。
「マ・マー レンジで2分 もちもち生パスタ」は、袋のまま電子レンジで2分間加熱して、お好きなソースをかけるだけで“もちもち”の生パスタが楽しめる新製品。水も鍋も不要で、簡単に女性や若年層を中心に好意度が高い「もちもち食感」を実現しているのが特長です。これまでの家庭用乾麺パスタではカバーできていなかった即食ニーズを新たに捉えることが出来る製品と考えています。
冷凍食品の「マ・マー もちもち生パスタ」シリーズ(濃厚ボロネーゼ/太麺ナポリタン/コク旨たらこバター)は、人気外食店の生パスタを徹底的に研究した上で、試作を100回以上繰り返しながら「コシ」と「粘り」のある「もちもち食感」を追求。ソースに合わせて最適な麺の形状を選定した上で「麺線押し出し製法」を採用したことで、4種類の麺線にしっかりと絡む濃厚ソースを最後の一口まで楽しむことができます。
また、既存製品のリニューアルでは、茹で時間3分で時短調理を可能にしている「マ・マー なめらかもっちり早ゆでスパゲティ」が登場。乾麺の形状を変更し、外側をより柔らかくして適度に芯を残しつつ、3分のゆで時間でもさらにもっちりとした食感へリニューアルしました。加えて、小鍋でも調理が可能な「長さ2/3サイズ」も新登場します。
そして、「おしゃれな冷凍パスタ」という新しい世界観で冷凍パスタ市場の活性化に貢献している「マ・マー こだわり食材のRICH-NA(リッチーナ)」シリーズには、「かつお節の一番だし香る おだしカルボナーラ」が新登場。かつお節の一番だしを使用し、だしの香りが豊かに香る和風カルボナーラで、国産ほうれん草と大きめにカットしたベーコンをトッピングしているほか、きざみ海苔の磯の風味が和風な味わいにぴったりの一品です。袋のまま電子レンジへ入れて加熱するだけで食べられるので、忙しい方の食事にもぴったりです。
また、この「RICH-NA(リッチーナ)」シリーズは、常温パスタソースでも展開します。「マ・マー あえるだけRICH-NA」シリーズは、外食における人気メニューのトレンドを反映した4種類のパスタソースを展開。冷凍食品「マ・マー こだわり食材のRICH-NA(リッチーナ)」シリーズのラインナップと共に、「マ・マー RICH-NA」の世界観をさらに醸成していきます。
業務用の新製品は9品(冷凍7品、常温2品)。人手不足にお困りの飲食業界に向けた製品開発を継続的に行っており、この秋も、外食・カフェ、スーパー、惣菜店からホテル業界まで幅広く、秋冬の食シーンにお役立ていただける便利なアイテムを拡充します。
冷凍ワンディッシュパスタ 「PASTA POLLUCE(パスタポルーチェ)」シリーズは、細部にわたって、よりグレードの高いメニューの実現にこだわり、主役のソース・具材に、最適な麺を組み合わせることで、お店のご期待に応える本格的な味を提供します。
トッピングや追加調理をせずとも、レンジで調理をしてお皿に盛りつけるだけで、提供が可能な製品設計となっており、店舗オペレーションの負担軽減と、品質の高さの両立を実現しているため、バルやホテルラウンジ等、多様な業態でお使いいただけます。