「ヤマハ音楽支援制度 奨学生によるコンサート」を初開催
2025年6月5日
一般財団法人ヤマハ音楽振興会
ヤマハ音楽振興会(本部:東京都目黒区、理事長:中田卓也)は、2025年8月31日(日)「ヤマハ音楽奨学支援奨学生コンサート」をヤマハホール(東京都中央区)にて開催します。
本コンサートは、ヤマハ音楽支援制度 音楽奨学支援対象の奨学生による初めてのコンサートで、音楽プロデューサーに大井駿氏(指揮者・ピアニスト/奨学生OB)を迎え、2022~2024年度に奨学生として選出された若手音楽家5名が出演します。
音楽奨学支援は1999年にスタートし、優れた音楽能力を有し、将来音楽界の第一線で活躍が期待できる音楽学習者への支援を通して、国内外の音楽文化の発展に寄与してまいりました。本コンサートを通して、ヤマハの音楽支援活動についてより多くの方々にその意義と取り組みをご理解いただくとともに、奨学生への支援が更に充実したものとなるよう取り組んでまいります。
次代を担う若き音楽家の演奏にご期待ください。
コンサート概要
■タイトル: ヤマハ音楽奨学支援 奨学生コンサート
■主催: ヤマハ音楽振興会
■共催: ヤマハ株式会社
■日時: 2025年8月31日(日) 開場15:00 開演15:30 終演17:40(予定)
■会場: ヤマハホール(東京都中央区銀座7-9-14)
■出演: 嘉屋翔太(Pf)・水野魁政(Pf)・竹本百合子(Vn)・古澤香理(Vn)・児玉隼人(Tp)
■音楽プロデューサー: 大井駿
■チケット料金: 2,000円(税込) *イープラスで発売中 未就学児の入場不可
■オフィシャルサイト: https://www.yamaha-mf.or.jp/shien/shogaku/concert/
■ プログラム
<第1部>
作曲者 | 曲名 | 演奏者 |
J.S.バッハ |
協奏曲 ニ長調 BWV972 |
児玉隼人(Tp) |
H.I.F.ビーバー |
パッサカリア ト短調 |
竹本百合子(Vn) |
R.シューマン |
ヴァイオリンソナタ 第2番 ニ短調 |
古澤香理(Vn) |
B.バルトーク |
3つのチーク県の民謡 BB45b |
水野魁政(Pf) |
F.リスト |
ハンガリー狂詩曲 S.244 第15番 イ短調 |
|
P.ヒンデミット |
ピアノソナタ 第2番 ト長調 |
嘉屋翔太(Pf) |
<第2部>
作曲者 | 曲名 | 演奏者 |
B.マルティヌー |
2本のヴァイオリンとピアノのためのソナタ H.213 |
古澤香理(Vn) |
W.A.モーツァルト |
2本のヴァイオリンのための4つの鏡のカノン |
竹本百合子(Vn) |
M.ラヴェル |
ラ・ヴァルス |
嘉屋翔太(Pf) |
G.ガーシュウィン |
ラプソディー・イン・ブルー |
竹本百合子(Vn) |
出演者プロフィール
竹本 百合子(ヴァイオリン/2024年度奨学生)
神奈川県出身。東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学を経て渡独し、ベルリン芸術大学を最高点で卒業。
第69回全日本学生音楽コンクール東京大会高校の部第1位。第32回かながわ音楽コンクール高校の部最優秀賞および県知事賞、受賞者コンサートにて神奈川フィルと共演。サントリー室内楽アカデミー第4期生。2020年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修生。ベルリン芸術大学・学内オーケストラにて、コンサートミストレスに選抜された。2022年から2024年まで、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団のアカデミー生を経て、契約団員として第1ヴァイオリンに在籍。
これまでに、百瀬久美、水野佐知香、澤和樹、堀正文、玉井菜採の各氏に師事。現在、ベルリン芸術大学大学院修士課程にてラティツア・ホンダ=ローゼンベルグ氏に師事。
古澤 香理(ヴァイオリン/2024年度奨学生)
4 歳よりヴァイオリンを始め、幼少期を中国、マレーシアおよび日本で過ごす。イザイ国際音楽コンクール第2位。クロンベルクアカデミーマスタークラスにて、2年ごとに優れた才能に与えられるアナ・チュマチェンコ賞を受賞。第7回仙台国際音楽コンクールにて聴衆賞受賞。第67回全日本学生音楽コンクール東京大会第1位および津田梅子賞、全国大会第2位。2017年、桐朋女子高等学校音楽科を卒業後、ベルリン芸術大学にてマークゴトーニ氏に師事し、在学中全ての実技試験を満点で卒業。2022年よりベルリン・ハンスアイスラー音楽大学に在学し、ビョル・カン氏に師事。2023~25年、ベルリン・ドイツ交響楽団のアカデミーに在籍。在ドイツ日本国大使館などでリサイタルを開催。
これまでに、北山みどり、方蕾(Fang Lei)、猪本桃子、竹花英里子、和波孝禧の各氏に師事。
児玉 隼人(トランペット/2024年度奨学生)
2009年、北海道釧路市生まれ。5歳からコルネット、9歳から本格的にトランペットを始める。
2024年、第39回日本管打楽器コンクール全部門での史上最年少で第1位、及び特別大賞を受賞。これまでに、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、札幌交響楽団、山形交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、東京佼成ウインドオーケストラなどと共演。トランペットを松田次史、辻本憲一の両氏に、また、2025年4月よりドイツ・カールスルーエ音楽大学・プレカレッジにてラインホルト・フリードリヒ氏に師事。
第7回服部真二音楽賞・ライジングスターを受賞。N高等学校の特別奨学生として在籍。イープラス・ミュージックよりデビューアルバムとなる『Reverberate』をリリース。
水野 魁政(ピアノ/2023年度奨学生)
東京音楽大学ピアノ演奏家コースを卒業後、ハンガリー政府奨学生としてリスト音楽院修士課程、ソリスト・ディプロマコースを最高成績で修了し、室内楽課程を卒業。
第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ワイマール)セミファイナリスト。リストフェレンツ室内管弦楽団、メンデルスゾーン室内管弦楽団など多数のオーケストラと共演。日本やハンガリー各地でソロリサイタルを開催するほか、ブダペスト・スプリング・フェスティバル、札幌・リスト音楽院セミナー主催ランチタイムコンサートなどに出演し、高い評価を受ける。
ソリストとして国内外で精力的に活動する傍ら、室内楽や新作の初演にも積極的に取り組み、いずれも好評を博している。
現在、ピアノをファルヴァイ・シャーンドル、エックハルト・ガーボルの各氏に、室内楽をグヤーシュ・マールタ氏に師事。
嘉屋 翔太(ピアノ/2022年度奨学生)
開成中学・高等学校を経て東京音楽大学に特別特待奨学生として進学、首席で卒業。高校在学中の2017年、ウィーン国立音楽大学に短期留学しディプロマを取得。第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ワイマール)優勝、最高位と同時に聴衆賞、サン=サーンス最優秀解釈賞を受賞。日本各地をはじめ、ドイツ、ハンガリー、オランダなどヨーロッパでも演奏活動を行う。
2024年には、演奏実技とソルフェージュ教育の融合による独自のメソッドを取り入れた個人レッスンを開始。さまざまなコンクールにて門下生の上位入賞に貢献する他、公開レッスンにおいても好評を博す。
これまでに石井克典、菊地裕介、佐藤彦大、武田真理、ファルカシュ・ガーボル、ギグラ・カツァラヴァ、故野島稔の各氏に師事。
シャネル・ピグマリオンデイズ2023参加アーティスト。嘉屋翔太ピアノ教室主宰。
音楽プロデューサープロフィール
大井 駿(指揮・ピアノ/2018年度奨学生)
1993年、東京都出身。幼少期を鳥取市で過ごす。
2022年、第1回ひろしま国際指揮者コンクールにて第1位、細川賞を受賞。
パリ地方音楽院ピアノ科、ミュンヘン国立音楽演劇大学古楽科、ザルツブルク・モーツァルテウム大学ピアノ科、指揮科を卒業、また同大学大学院ピアノ科ならびに指揮科修士課程、バーゼル・スコラ・カントルム大学院(バーゼル音楽院)フォルテピアノ科を修了。
これまでにピアニスト、指揮者、古楽器奏者として、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、京都市交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、モーツァルテウム管弦楽団、マイニンゲン宮廷楽団、パリ警視庁吹奏楽団などと共演するほか、オーストリア国営放送ORF「Ö1 Talentbörse」、テレビ朝日「題名のない音楽会」などのメディアにも多数出演。
■「ヤマハ音楽支援制度 音楽奨学支援」について https://www.yamaha-mf.or.jp/shien/shogaku/
ヤマハ音楽振興会は1999年に「ヤマハ音楽支援制度」を設け、国内外で音楽をより専門的に学ぶ意欲のある学生等を支援してまいりました。「音楽奨学支援」は、優れた音楽能力を有し、将来音楽界の第一線で活躍が期待できる学生、あわせて、音楽と真摯に向き合い具体的な目標を持って取り組んでいる方への支援で、2025年度は6名を支援対象としています。
これらの支援事業を通し、社会においてますます音楽が広がり、音楽文化が発展していくことを願っています。






