中国・中東欧諸国博覧会で開催都市・寧波が対外開放の歩みアピールへ
AsiaNet 200828 (0088)
【寧波(中国)2025年5月22日新華社=共同通信JBN】第4回中国・中東欧諸国博覧会&国際消費財フェア(China-Central and Eastern European Countries Expo & International Consumer Goods Fair、China-CEEC Expo)が5月22日から25日まで、中国東部浙江省の港湾都市、寧波で開催されると、同博覧会の実行委員会(executive committee)が発表しました。
本イベントは、中国と欧州連合(EU)が正式な外交関係樹立50周年を迎える中で開催され、この歴史ある港湾都市は、中国が推進する高水準の対外開放の最前線に立っています。
博覧会では、400を超える出展者が、チェコのビール、スロベニアの蜂蜜、ハンガリーの羽毛製品など、中東欧諸国の8000点以上の特色ある製品を展示します。展示面積は2万平方メートルを超え、出展者数、展示製品数はともに過去最高を記録しました。3000人以上の海外のバイヤーを含む約1万5000人の専門家が来場し、中東欧製品の輸入取引額は100億元を超えると見込まれています。
今年の博覧会は、その規模に加え、中東欧諸国から9つのブランドがデビューし、150万元相当の限定消費者向けバウチャーが提供されるなど、出展者と来場者にユニークで費用対効果の高い数多くの体験を約束しています。また、11の主要な活動、4つの体系的なイベント、50を超える分野別・国別のマッチング活動が開催され、交流と協力のための幅広いプラットフォームが提供されます。
2019年の第1回中国・中東欧諸国博覧会(China-CEEC Expo)以来、寧波で開催されている本イベントは、貿易関係を深めるための重要なプラットフォームとなっており、さまざまな分野における両者の協力関係促進に向けた寧波のコミットメントを示すものとなっています。
寧波は2014年に初の中東欧諸国製品博覧会を開催し、2018年には中国初の中国・中東欧諸国経済貿易協力モデル区を設立しました。現在、寧波と中東欧諸国の貿易は年率18.3%の伸びを示しています。今年1-4月期には、これらの国々との輸出入総額は前年同期比13.8%増の197億元に達しています。
寧波・舟山港は、中東欧諸国の5つの港と海上航路を開設しており、2024年のコンテナ取扱量は78万6000TEUと見込まれています。また、ハンガリーのブダペストへの旅客航路も開設し、2年間で2万7000人を超える旅客を輸送しました。
経済交流にとどまらず、寧波は教育、技術、文化、観光の分野でも中東欧諸国との協力を拡大しています。同市は中東欧諸国の19都市と友好関係を結び、中東欧諸国に9つの海外連絡事務所を置いています。さらに、China-CEEC vocational colleges industry-education alliance(中国・中東欧諸国専門学校産学連携)などのプラットフォームを構築し、中国・中東欧諸国交流週間をはじめとする一連のイベントを開催しています。
人々の相互理解をさらに深めるため、今回の博覧会には魅力的な中東欧諸国セクションが初めて設けられ、中国と中東欧諸国が共同出版した400冊を超える書籍や、中東欧14カ国の文化的景観を紹介する幅広い展示が行われます。
寧波は中東欧諸国との深い結びつきを生かし、その他の欧州諸国との協力も促進してきました。欧州連合(EU)は依然として寧波の最大の貿易相手地域であり、今年1-4月期の貿易額は前年同期比11.6%増の814億2000万元に達しました。
4月30日、100TEUを超える国産太陽光発電パネルが寧波・舟山港からドイツのウィルヘルムスハーフェンに向けて出航しました。これは、中国・欧州エクスプレスと海上鉄道複合輸送を組み合わせる初の試みで、欧州向け輸出の大量かつ時間的制約のある貿易需要に応える直接物流チャンネルが確立されました。
今年の博覧会には、中東欧14カ国の出展者に加え、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなど9カ国からも参加がありました。そのうち8カ国の出展者は初参加で、本イベントの範囲が欧州の他の地域にも広がりました。
Tang Feifan寧波市長は、寧波は今後も中国と中東欧諸国との二国間貿易、投資、文化交流の望ましい拠点であり続ける、と述べました。
Tang氏はまた、寧波市は博覧会とモデル区の相乗効果を高め、本イベントを活用してより多くの機関プラットフォームを寧波に誘致し、二国間協力の発展と成果の向上につなげていきたい、と付け加えました。
ソース:The Executive Committee of China-CEEC Expo