ドラマ「LOST10」脚本・奥寺佐渡子×監督・塚原あゆ子 横浜流星と小栗旬が演じるバディの魅力と制作の舞台裏を語る【インタビュー】

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-横浜さんと小栗さんが演じたことで、キャラクターの印象は変わりましたか。
塚原 小駒は田舎の刑事で出世したいという設定があって、うだつが上がらない感じに近いのかなと思っていたのですが、横浜さんは身体能力に長けていて山をぐんぐん登るので、その姿を見るとうだつが上がらないというより、優秀な部分はあるのに力を発揮しきれていない、惜しいなという人物になったと思います。
奥寺 小駒も直も、2人が演じたからこその柔らかさや人間味がありました。そして、私も2人の身体性に驚きました。小駒も直もあくまで普通の人として書いていたので、「こいつ、やればできるのに」と、そこは見ていて楽しかったです(笑)。
-横浜さんのひげなど、外見にご本人のアイデアは反映されていますか。
塚原 横浜さんご本人が普段よりワイルドな感じに振っていきました。小駒は彼女がいなくて、北海道の地方に住んでいる設定なので、「自分だったら毎日ひげをそらない」という発想から来ていると思います。
-小栗さん、横浜さんとの会話で、印象に残っていることはありますか。
塚原 「このシーンの直は、最終的に明るいのか暗いのか」など、脚本の読み方で「奥寺さんはどう思っているのかな」とよく聞かれます。余白や行間が豊かな脚本なので、奥寺さんの意図を3人で想像して話すのが楽しいです。
-奥寺さんは、脚本と映像の違いをどう感じていますか。
奥寺 どのシーンがというのは言えないのですが、このチームは本当に素晴らしくて、撮影も音も編集も、私は大ファンなんです。玄関先しか映らなくても部屋の奥まで作り込んでくれたり、衣装も借りてきてすぐに着せるのではなく、何度も洗濯してくたっとさせたり。人が生きている細かいところを作ってくださるチームなので、ファンとして楽しみに見ています。
-2026年の今、この作品を送り出す意義やメッセージについて、どう考えていますか。
奥寺 今の時代の不安のようなものを画面に映して残せたらと思っています。社会に対する不安、人間関係の不安、何を怖いと思っているのか、何を信じたらいいのか分からないとか、そういう気持ちを残したいと思いました。
-最後に、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
奥寺 1話では遭難救助の話と思われるかもしれませんが、2話から登場人物の印象が変わっていきます。小駒と直がどこにたどり着くのか、最後まで見届けていただきたいです。
塚原 金曜の夜にぴったりなワクワクする作品です。土日に考察したい方はしてもいいし、月曜日のランチでお友達と「見た?」と話せるように作っているので、それぞれの楽しみ方で見てくださったら光栄です。人間ドラマとしても重厚な作品になっているので、受け取ってもらえるものがあればうれしいです。
(取材・文/小宮山あきの)

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