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キタオ・サクライ監督「自分が夢中になってプレーしていた、子どもの頃の高揚感を生かしたいと思いました」『ストリートファイター/ザ・ムービー』【インタビュー】

-人気ゲームを映画化するプレッシャーは? 映画化に際して、気を付けたことや心掛けたことはありましたか。

 もちろんプレッシャーはありました。正統な撮り方としては、きちんとシリアスに向き合って、原作というか元ネタを、すごくリアルなアクションや現実に根ざしたストーリーで映画化するのが王道でしょう。ただ、対戦格闘ゲームというジャンルを確立した作品で、これだけ人気のあるものを映画化するには、ある意味、羽目をはずす勇気も必要なのではないかと、割り切った部分がありました。なので、先ほども言ったような、かなりクレイジーで楽しい雰囲気を生かすには、そして原作ゲームのファンをがっかりさせないためには、自分が「ストリートファイター」に夢中になってプレーしていた、子どもの頃の高揚感を生かしたいというのと、当時の自分が今映画化を任されたら、こういう映画を作るだろうみたいな割り切り方で、かなりプレッシャーを緩和した部分はありました。

-日本生まれの監督が、日本の人気ゲームを映画化する意味と、監督のお気に入りのキャラクターは。

 先ほども言ったように、アニメや漫画に非常に精通していて、そういうものにどっぷりはまっていた身としては、リュウの波動拳とか、本当に漫画の一コマから飛び出てきたような様式美と言いますか、ああいうスタイルがすごくかっこいいと思います。自分がプレーするに当たっては、手が伸びるダルシムがお気に入りで、すごく好きでした。ただ、ひとつお断りしておきたいのは、私も散々ゲームで遊びましたけど、「ストリートファイター」はかなり下手でした(笑)。あとは、これだけ世界中の皆が知っている、ある意味、『オデュッセイア』じゃないですけど、ギリシャ神話にも通じるような、皆無意識に名前は知っているという、そうしたレベルで周知されている、こうしたIP(知的財産)を、自分の背景も含めて映画化できたのは、とても素晴らしい意義があったのではないかと思います。

(取材・文・/田中雄二)

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