関口メンディー「舞台での経験を積んでいきたい」 初主演舞台タクフェス第14弾 「北の島から」で家族愛を描き出す【インタビュー】
宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の最新作、第14弾「北の島から」が11月20日から上演される。主演を務めるのは、本作が舞台初主演となる関口メンディー。日本最北の島・礼文島を舞台に、家族の絆を描き出す本作で、関口は主人公の若手漁師・小坂翼を演じる。関口に舞台への意気込みや俳優業への思いなどを聞いた。

関口メンディー
-関口さんにとって本作は舞台初主演作となります。もともと、舞台に興味があったんですか。
ここ数年、いろいろな劇団さんの舞台を見させていただき、どんどん舞台に興味が湧いてきました。映像作品でいろいろな方と共演すると、舞台を経験されている方とされていない方では、お芝居の中の間(ま)や発声などに明確な違いがあるような気がしました。僕が魅力的だと感じる人は、舞台を経験されている方が多いので、その理由を知りたいという思いから、舞台をやりたいと思うようになったんです。そうしたことをマネージャーとも話していたときに宅間さんからこのお話をいただいたので、本当にうれしかったですし、これは運命なのではないかとワクワクしています。
-今回、舞台公演に出演することで、具体的にどんな成長ができると期待していますか。
この作品は会話で物語が展開していきますが、それをリアルに演じるためには間(ま)が大事なのではないかと思います。間(ま)を自由自在に操れる人は、やっぱりすばらしい芝居をされますよね。せりふ一つで笑いを作れるし、場の空気を変えることもできる。そうした間(ま)を勉強したいなと思っています。それから、発声もそうです。舞台経験者の方は一つひとつの言葉が立っていて、聞き取りやすく、自然と耳に入ってきます。それは、やっぱり実際に舞台に立って、遠くまで聞こえるようにせりふを伝えようとしているからだと思います。だから、発声も変わってくる。舞台に立つことで、新しい自分の引き出しがどんどん開き、役者としてもっと成長できるのではないか。成長したいという思いが今、強いです。
-これまでアーティストとしてステージに立たれてきたからこそ生が楽しいというところもあるのでしょうか。
すごくあると思います。やっぱりライブが好きなんです。もちろん、映像作品も好きですし、映像ならではの楽しさもありますが、僕自身は、生ものの方が自分に向いているのではないかという気がしています。今はAIなどが発達していて、映像の価値も以前とは変わってきています。そうした中で、生身の人間が表現することは、多くの人に求められていくものではないかと思います。だからこそ、歌もダンスもお芝居も、ライブでお見せしたいですし、その道を極めていきたいと思っています。
-本作の台本を読んだ感想は?
すごく温かい物語だなと感じました。何か大きな事件が起きるわけではなく、淡々と物語が進んでいきますが、それでも物語の中に引き込まれて一気に読んでしまいます。それは、それぞれのキャラクターの個性がしっかりと描かれているからだと思います。すごく面白い作品だなと思いました。ただ、逆に役者の力量によっても変わってくる作品なんだろうなと感じたので、身が引き締まります。
-関口さんが演じる小坂翼という役柄についてはどのように感じていますか。
宅間さんからぴったりだと言っていただけたので、うれしいです。役を演じる上で、その人に合っているかどうかは、大事なことだと思うので、翼と巡り合えたことに感謝していますし、演じるからには「メンディーじゃないとこうは演じられなかったよね」と言っていただけるように頑張りたいと思っています。
-稽古はまだこれからだと思いますが、今、準備をしようと思っていることはありますか。
宅間さんが「北の国から」を参考にされたとおっしゃっていたので、「北の国から」は見ておこうと思っています。それから、方言です。北海道の礼文島を舞台に書かれているので、お客さんが没入できるよう、方言はきちんと覚えていきたいです。
-方言のあるお芝居は初めてですか。
初めてです。なので、そうした意味でもこの作品は挑戦になります。
-役作りをするときは、調べ尽くすタイプですか。それとも、脚本を読み込むタイプですか。
調べ尽くせているのかは分からないですが、調べるタイプです。作品ごとにノートを用意して、まずはそこに、脚本から起こしたキャラクターの情報を書いていきます。その次に、その人物にまつわる情報を調べて書き入れて、「こうした発言をするということは、こういう人間性なのではないか」といった自分の考えを加えていきます。稽古中には、ことあるごとにそれを見返して、役作りに生かしています。
-2024年にグループと事務所を離れて独立し、以降はソロアーティスト、俳優として活動されています。今の目標を教えてください。
この人みたいになりたいと明確にどなたかを目標としているわけではありませんが、舞台にはすごく興味があるので、舞台で経験を積んでいきたいと思っています。先ほどもお話しましたが、今だからこそ、リアルに感じられる舞台の価値が上がってきていると思います。僕は、お芝居もやりますし、歌もダンスもやるので、生ものの表現者として、オリジナリティーを持って極めていきたいです。なので、舞台でどれだけ説得力を持って、メッセージを伝えられるかを、この作品でも学んでいきたいと思っています。
-今回は会話劇ですが、機会があればミュージカルや、殺陣やアクションのある作品にも出たいという思いがありますか。
ぜひやってみたいです。いろいろな舞台を経験していく中で、表現者や役者としての自分をどんどん磨いていきたいです。
-ところで、この作品は家族の愛を描いた作品ですが、関口さんにとっての「家族の愛」とは?
ちょうど(取材の)2日くらい前に、関口家が集まってランチをしたばかりです(笑)。全員が集まれたわけではないですが、やっぱり家族で集まると温かい気持ちになりますね。家族と会うことが活力にもなりますし、もっと親孝行をしなくてはいけないと思うきっかけにもなります。それに、やっぱり家族にしか分からない、見抜けないこともあると思うんです。「ちょっと頑張り過ぎていない?」とか「体調大丈夫?」と声をかけてくれるのも家族です。自分が今、元気に生きていられるのも母や家族のおかげだと思います。これからも恩返しをしていきたいですね。母もこの舞台を楽しみにしているので、家族愛をこの作品で見せられたらうれしいですし、自分の成長を感じてもらえたらと思っています。
-最後に公演に向けた意気込みとメッセージをお願いします。
家族の愛を丁寧に描いた作品です。家族とは距離感が近いからこそ、けんかもするし、仲たがいをすることもありますが、そうしたこともまた、より強い絆を生み出すのだと思います。この作品では、そうした家族の姿が温かい目線で描かれています。きっとこの作品をご覧いただいた後には、家族に会いたくなったり、家族のことを思い出したり、親孝行をしたいと思うようになるのではないかと思います。たくさんの方にご覧いただいて、温かい気持ちになっていただけたらうれしいです。
タクフェス第14弾「北の島から」は、11月20日(金)~22日(日)にアマノ芸術創造センター名古屋(名古屋市芸術創造センター)ほか、大阪、小樽(北海道)、東京で上演。
公式HP https://takufes.jp/kitanoshimakara/

タクフェス第14弾「北の島から」
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