中村ゆり「草なぎ剛さんは包容力があって“人の痛み”が分かる方」 ドラマ「終幕のロンド」【インタビュー】
草なぎ剛が主演する月10ドラマ「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」(カンテレ・フジテレビ系)が、13日から放送がスタートする。本作は草なぎが演じるシングルファーザーで遺品整理人の鳥飼樹が、遺品整理会社の仲間と共に仕事に向き合いながら遺品に刻まれた“最期の声”に耳を傾け、残された者へのメッセージを届けるヒューマンドラマ。大企業グループ次期社長の妻の身でありながらも鳥飼樹に強く引かれ、大人の恋に落ちていく御厨真琴役を演じる中村ゆりが、役に対する思いや草なぎへの信頼を語ってくれた。

中村ゆり(C)カンテレ
-最初に本作の台本を読まれたときに、どのような印象を持ちましたか。
草なぎさんが演じる鳥飼樹さんや私が演じる御厨真琴も含めて、登場人物それぞれに寄り添った脚本で、人間の繊細な日々が描かれたすてきな作品になると思いました。遺品整理を依頼する側もされる側も、それぞれがさまざまな人生を抱えていて、人は何歳になっても、いろいろなことを学んで軌道修正しながら自分を見つめていくのだなと感じました。
-ご自身の役柄や、草なぎさんが演じる鳥飼樹との関係性をどのように捉えて演じていますか。
私が演じる御厨真琴は、複雑な家庭環境などのマイナスなものを抱えながらも、幸せになりたくて一生懸命に生きている女性です。その幸せの見つけ方が“幸せな結婚”や“子どもを産むこと”だったり、自分軸ではなく、どこか他責で不器用な人だと思います。そんな日々を過ごす中で、理屈ではなく心を許して自分を見せることができる樹さんと出会って、自分にとって本当の幸せは何なのかと向き合ったり、成長して見つけていく役です。
-主演の草なぎ剛さんと共演された感想はいかがですか。
草なぎさんは私にとって学生の頃からの大スターなので、最初にお会いしたときはとても緊張したのですが、私や共演者の皆さんが緊張しないように、くだけた雰囲気で接してくださって、草なぎさんのさり気ない気遣いを感じています。包み込んでくださるような優しさがありますし、人の痛みがとても分かる方なのだろうなと先輩として尊敬しています。役を演じるときも同じで、どのようなアプローチをしても受け止めてくださりますし、恋愛パートの撮影シーンでは私のことをパッと受け止めてくださったり、身体能力の高さも感じるので、精神的にも肉体的にも頼れる存在です。

第一話場面カット(C)カンテレ