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野呂佳代「宇宙という壮大な、キラキラした、カラフルな世界の中で、アドベンチャーを繰り広げていく感じがとてもいいと思いました」『星つなぎのエリオ』【インタビュー】

-吹き替えをしたお助けコンピューター「ウゥゥゥゥ」のキャラクターについてはどう思いましたか。

 「ウゥゥゥゥ」は、とてもほわほわしていてほんとにかわいいです。お助けコンピューターですから、人を見て助けるのかなと思いきや、ただ業務的に助けるんです。だから、乱暴にしたりするところもあって、笑顔の裏でそうなっていくところがとても面白いと思いました。すごく愛せるキャラクターだと思います。

-この映画の共感ポイントや感動ポイントを教えてください。

 この映画は、主人公のエリオが孤独を感じる環境から始まるんですけど、見ていくとエリオがとても勇敢で強い子だということが分かってきます。そしていろんな試練がある中で、その都度、いろんな人からの愛情やアドバイスを受けながらそれを乗り越えていって、最後は大切な愛に気付くという物語が、自分の半生と似ていると思いました。私も試練がたくさんあった中で、その都度怒ってくれる先輩がいて、その時は「何だよ」と思いながらやっていたけど、今思えば、それが全部愛情だったと気付きました。だからエリオにすごく感情移入ができました。ただ、エリオの素晴らしいところは、「何で僕ばっかり」とは思わなかったところで、そこが私とは全然違うと思いました。でも、エリオには何かやらかさないと気付かない不器用なところもあります。それに立ち向かいながら最後に気付くところがまたいい物語だなと。試練と人との出会いは誰にでも当てはまると思いました。

-ディズニーパーク好きの視点、ディズニーファンの視点から、本作の魅力を語ってください。

 ディズニーパーク好きの視点では、これがアトラクションになったらめちゃくちゃ楽しいだろうなと思いました。そのぐらい、宇宙という壮大な、キラキラした、カラフルな世界の中で、アドベンチャーを繰り広げていく感じがとてもいいと思いました。ディズニー好きの視点からすると、スローモーションになったりするところなど、何か普段とはちょっと違う描写がたくさんあって、とてもワクワクして、面白くて、楽しめる点がいっぱいあると思いました。エリオにとっての試練がちょっと多く感じましたけど、その中でも、エリオにもっと強くなりたいという気持ちを発展させられる想像力があることがとても素晴らしいと思いました。そういう点では、やっぱりディズニーは、想像力と魔法と現実でできているところがあるので、ディズニー好きとしてはすてきな部分だと思いました。

-これから映画を見る人や読者に向けて一言お願いします。

 コロナ禍以降、皆さん孤独を感じることもあると思いますが、そんな中でも、自分はこうなりたいという願いや希望を忘れない方がいいと思わせてくれる映画だと思います。普段生活をしている中で、何かのヒントになったり、役に立つ物語なので、ポジティブな楽しい生活に発展させていけると思います。そういうポイントを見つけていただける映画だと思います。1人じゃないというのが結構大きなテーマで、以前、すごく悩んだ時に、宇宙規模で考えればたいしたことではないと教えられたことがあって、それを思い出しました。

-またディズニー作品で声優をやるとしたら、今度はどんなものをやりたいですか。

 恐れ多いですけど、言っといた方がいいかな。やっぱりコメディーが好きなので、面白くてワクワクするものをやりたいです。例えば『アラジン』のジーニーとか『塔の上のラプンツェル』の酒場の荒くれ者たちみたいなコミカルなものをやりたいです。あとは『カーズ』がすごく好きなので、カーズの新キャラクターがあったらやりたいなって思います。

(取材・文/田中雄二)

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