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木村文乃&田中樹が挑む歴史スペクタクル×本格サバイバルスリラー 「この題材に日本で挑戦するんだと前のめりな気持ち」「連続ドラマW I, KILL」【インタビュー】

「連続ドラマW I, KILL」

-役柄については、どのようなところをポイントに演じましたか。

田中 すごくささいなことでいうと、まばたきをしない。それから、監督とは、例えば何かに反応するときの速度はどうするのかといったとにかく細かいことを話し合いました。士郎は、半分「群凶」なので、やっぱり動きも独特なんですよ。ゆっくりした動きをしていたのに、急にパッと振り返ったり。

-そうした役作りは映画など、何かを参考にしたのですか。

田中 あまり参考になるものもなかったので、何かを参考にしたというよりは、監督に質問して、話しながら決めていきました。ポイントとしては、スピード感です。それから、人間だったらせりふに感情がこもりますが、はたして士郎はこもるのか。怒るときはどのくらい怒るんだろう。感謝するときにはどのくらい心からしているのだろう。士郎は感謝することに直面せずに幼少期を過ごしてきたので、どのくらいの気持ちで言えばいいのか、監督の前で実際にセリフを言って試してみて、演出をしていただきました。

木村 今回はヤングポール監督の存在が大きかったですね。誰も正解が分からない中で指針を示すのは監督もなかなか大変だったと思いますが、役作りを超えて、人間として寄り添ってくれていることを感じました。それぞれの方向性は教えてくれるけれども押し付けないので、苦しい時も迷わずお芝居に向き合えたのだと思います。

-田中さんの事務所の後輩の西村拓哉さんも出演されていますが、交流などはありましたか。

田中 撮影が2日しか一緒にならなかったですし、一緒のシーンがワンシーンしかなかったんです。しかも、殺陣のシーンだったので大勢のキャストがいて。西村と僕が殺陣をするのは1回だけ(笑)。その撮影の2日間は夜から朝までの撮影だったので、ほぼ記憶がないんです。ただ、その数日後、西村がクランクアップするときにあいさつはしました。ぜひ、その1回に注目していただければと思います(笑)。

-では、お気に入りのシーンや注目してほしいシーンを教えてください。

田中 やっぱり殺陣のシーンかな。山本耕史さんが演じる十兵衛との殺陣や西村とのシーンは、長回しもありましたし細かく撮影もしたので、頑張った感覚があります。自分の動きを覚えるのに必死で、現場では映像を確認できていないのですが、皆さんからよかったと言ってもらえたシーンでした。

木村 (そのシーンの撮影は)ギャラリーがいつもの2倍いました。みんな、そのかっこいい殺陣を見たくて。

田中 自分も楽しくできたシーンでしたね。

木村 一番士郎さんが士郎さんたる殺陣をするシーンですからね。

田中 そうですね。前半はあまり殺陣がないんですよ。ですが、後半になると傷を負っていたりもして、そもそも万全な殺陣があまりないので、そこが一番、見応えのある殺陣になっているのかなと思います。

-木村さんはいかがですか。

木村 時代物で合わせ着物を着ていますので、その状態でのアクションはすごく大変なんですよ。なので、普通の作品では避けるのですが、今回は総勢20名くらいの女性ばかりの群凶アクションのシーンがあります。きっとそのシーンは世界初の映像になっていると思います。今回、「ゾンビコーディネーター」と呼ばれる方が入ってくださっていて、一人一人にそれぞれ理由のある動きをつけてくださっています。例えば、どこをかまれて、どういうふうに群凶になったのか。それによって動きも変わってくるので、全員にお芝居をつけて動いたシーンです。群凶という未知の動きをお見せすることができるシーンなので、そこが見どころの一つかなと思います。

(取材・文/嶋田真己)

 「連続ドラマW I, KILL」は、5月18日から毎週日曜午後10時にWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで放送、配信スタート。

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