
浜松大学(3年ぶり7度目)

天皇杯予選を兼ねたスルガ杯県サッカー選手権大会の準決勝、決勝でホンダFCと藤枝MYFCのJFL2チームを連覇した。決勝は延長戦でも決着が付かず、PK戦の末に3年ぶり7度目の天皇杯切符を手にした。
「ボールを動かし、相手を崩すサッカー」が信条。ボランチの小野寺を中心に自陣から丁寧にボールを回す。前線にはスピードのある村松、ボールコントロールに優れ、ドリブル突破を仕掛ける大町の2人を配置。山形、窪田の両サイドバックも絡めた厚みのある攻撃を展開する。守備陣は大道、徳武を中心に常にボール保持率を高めることを意識する。
今季は東海学生リーグの前期を首位で折り返したが、総理大臣杯の出場は逃した。以来、球離れと状況判断の早さに磨きを掛け、長沢監督は「ボールをつなぎ、一瞬の抜け出しで決定機をつくるサッカーが浸透した」と手応えを感じている。
過去2回の天皇杯は第82回大会の2回戦が最高で、Jリーグ勢と対戦する前に敗れている。今大会の1回戦は、三重県代表のFC鈴鹿が相手。勝てば2回戦で同じ県勢のJ1ジビロ磐田との対戦が実現する。「自分たちのスタイルがJリーグとの真剣勝負でどこまで通用するか試したい」と徳武主将。まずは初戦突破に全力を注ぐ。(静岡新聞)
