宮殿や博物館などの芸術作品のような階段を紹介 写真集『世界の装飾が美しい階段と名建築』が発売
階段は、上下移動するための通り道にとどまらない。入り口で人を出迎える場所の背景になり、また上に立つ人の権威を象徴する装飾にもなる。世界各地の名建築に見られる85の階段と、その建築の魅力を紹介する『世界の装飾が美しい階段と名建築』(パイ インターナショナル、税別2000円)が、11月21日(金)に発売される。
城や宮殿では権威を示す象徴として、劇場や博物館では訪れる人を迎える演出として、住宅や行政機関では空間を印象づける要素として設けられてきた階段。円形やだ円形のら旋階段、左右に広がる両階段、まっすぐな直階段など、さまざまな形状もさることながら、壁画や天井画、彫刻や手すりの装飾が空間を彩り、それぞれの時代や地域の美意識と独自性を表現している。
階段を上り下りすることは、単に空間を移動するだけでなく、その場所が歩んできた歴史や文化に触れることでもある。同書では、世界の名建築をめぐりながら、そこに息づく美しい階段の数々を堪能できる。
















