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足元から始まる革新──黒スニーカーが語る現代ビジネスマナー

ビジネスにおける装いは、長らく「静かな戦闘服」として語られてきました。男性のスーツは沈黙をまとうものであり、白シャツは余白としての清潔さと誠実さを表します。この装いにより、言葉にしない意思表示が可能となり、社会の中での信頼や一体感が構築されてきました。

しかし現在、都市部で働くビジネスパーソンの身体には明確な変化が訪れています。それが「リュックサック」です。ノートパソコン、ケーブル、書類、サプリメントボトル、水筒、時には着替えまで詰め込まれたリュックを常に背負うことは、もはや例外ではなく新しい日常です。背負う荷の重量は日々増え、それに伴い身体全体に求められる耐久性も変化しました。

このような現代の働き方において、従来の革靴はもはや必ずしも機能的ではありません。特に通勤・外回り・立ち仕事を伴う職種においては、革靴の硬さや重さが負担となる場面も多く、足・膝・腰への影響は見過ごせません。クッション性・柔軟性・軽量性を兼ね備えたスニーカーは、現代の「移動する身体」を支えるための極めて合理的な選択です。

では、ビジネスシーンにおいてスニーカーは許容されるのか。答えは「条件付きで、明確に“はい”」です。ただし、それは単なる“カジュアル化”の容認ではなく、「礼を欠かない装いの再定義」によって初めて成立します。

スニーカーがビジネスにふさわしいとされるには、次の3つの条件が不可欠です。第一に、色は黒であること。第二に、シルエットが簡潔であること。第三に、清潔感と状態の良さが保たれていること。これらを満たしたスニーカーは、もはやスポーツやストリートの文脈ではなく、“静かに整った装い”としての地位を確立できます。

とりわけ「黒のスニーカー」は、色彩心理的にも視覚的にも沈黙を帯びています。反射せず、主張せず、あくまで装い全体の一部として機能します。その在り方は、まさにビジネスにおける礼節のあり方と一致します。つまり、黒スニーカーは「語らない美しさ」において、革靴と同等、あるいはそれ以上の完成度を持ち得るのです。

さらに注目すべきは、女性の視点です。現在、女性たちの間では、男性のポインテッドトウ(先の尖った革靴)に対して否定的な評価が増えています。「自意識が強すぎる」「見栄に見える」「足に悪そう」といった印象があり、結果として不快感や距離感を生んでいるのが現実です。

一方で女性自身は、ローファーやバレエシューズ、さらにはスニーカーを自然に選択肢として組み込んでいます。スニーカーは“楽を選んだ”のではなく、“理にかなった選択”として文化的に受け入れられているのです。男性においても、このような「装いにおける機能と美の統合」が求められるフェーズに突入しているといえるでしょう。

礼とは、単なる格式ではありません。礼とは、場と他者への配慮と、身体の整え方の総体です。足元がその人物の生活を物語るならば、硬い革靴で歩行を犠牲にしているよりも、身体を支え、かつ整って見える黒のスニーカーの方が、はるかに礼を備えているといえます。

もちろん、会議や式典など、伝統的なドレスコードが明確な場においては従来の革靴が依然として必要です。問題はそれ以外の“曖昧な日常”です。そこにおいて、「整った黒のスニーカー」は“自由であること”と“他者を不快にさせないこと”の両立を可能にします。

現代において、働く身体の快適性はそのまま生産性や創造性に直結します。装いが身体を制限する時代は終わり、今は「装いが身体の機能を高める時代」へと移行しています。この時代に求められる足元とは、“痛みを我慢することで得られる美しさ”ではなく、“整った機能性からにじみ出る静かな品格”なのです。

黒のスニーカーは、その最前線にあります。

それは単なるトレンドではなく、「次の礼」であり、「新しいスタンダード」になりうるのです。

<筆者略歴>

上野 由理:美脚専門家 美容業界歴約30年。
美脚の常識を覆し、独自の視点で新たな価値を生み出す革新者。

20代で業界3位のエステサロンにて美顔・脱毛・痩身を担当。
全国100店舗中売上1位を維持し、恵比寿本店を含む4店舗の責任者を歴任。
毎月1,000万円を売り上げる実績を持つ。
ミス・ユニバースのファイナリストも担当。
特に痩身コースで下半身やせの需要を実感し、美脚専門の道へ進む。
近年ではミスユニバース日本大会審査員・ビューティキャンプ講師を手掛ける。

2005年 3本指歩行を発明。
歩行の在り方そのものを根本から見直し、足指の使い方による身体への影響を体系化。
従来の歩行理論を覆し、インナーマッスルを活性化させる画期的なメソッドを構築。
この理論は特許を取得し、美脚だけでなく姿勢改善やスポーツパフォーマンス向上にも応用される。

【経歴】

2007年 足専門サロン「サロン・ド・コンソラーレ」設立。
既存のエステ概念にとらわれず、足の構造や歩行を軸に美脚を追求。

2009年 「美脚マエストラ」としてセミナー・講演活動を開始。
従来の美容法に疑問を投げかけ、科学的な視点から歩行と美の関係を発信。

2010年代 フットケアの重要性を広めるため、専門誌への寄稿や企業向けの研修を実施。
美脚だけでなく健康やパフォーマンス向上を目的としたトレーニング法を開発。

2020年11月 ノーブル合同会社設立。
メンズ美容の可能性に着目し、業界の常識を覆す独自メニューを展開。

2021年 「メンズ脱毛 美脚専門サロン ノーブル」を立川駅前に開業。
立川エリアでメンズ脱毛のパイオニアとして確固たる地位を築く。

現在、メディア出演や専門誌の執筆、企業研修、トークイベントなど多方面で活動。
美脚と健康を両立する新たなアプローチを発信し続けている。

また、整形外科医と柔道整復師が考案した
「20分で全身の筋肉の緊張をほぐすマッサージ」を唯一継承。
短時間で効果を実感できる施術として、BtoB向けにも展開し、
企業研修や施術指導を行っている。

【資格・認定】

シューフィッタープライマリーライセンス

日本靴医学会準会員
巻き爪矯正B/Sスパンゲ取扱認定者
AFA認定プロフェッショナルフットセラピストライセンス取得
AFA主催フットアロマ認定取得
調理師・栄養士
AFA認定フットアドバイザー1級ライセンス取得
AFA公認ウォーキングアナリスト認定
AFA青山フットケアアカデミー認定
ブロウマスター修了生
正規ララピール取扱店
20分2,800円マッサージ提供

上野 由理:美脚専門家

(上野 由理:美脚専門家)

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