2025年大阪・関西万博:ピエモンテ州の特集ウイークがイタリアパビリオンで開幕
2025年大阪・関西万博:ピエモンテ州の特集ウイークがイタリアパビリオンで開幕
*ピエモンテ州にとって「素晴らしい機会」とキオリーノ副知事
【大阪2025年9月30日ANSA=共同通信JBN】ピエモンテ州を特集するウイークが2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで開幕し、開会式には多数の来場者が集まりました。
イタリア広場(Piazza Italia)で行われたテープカット式典には、ピエモンテ州副知事のエレナ・キオリーノ(Elena Chiorino)氏、 Industrial Development Councillor(産業開発担当評議員)のアンドレア・トロンツァーノ(Andrea Tronzano)氏、2025年大阪・関西万博のイタリア政府代表(Commissioner General)マリオ・バッターニ(Mario Vattani)氏、障害担当相のアレッサンドラ・ロカテッリ(Alessandra Locatelli)氏、ピエモンテ州Centro Estero per l’Internazionalizzazione(国際化海外センター)長兼Unioncamere Piemonte(ピエモンテ州商工会議所連合会)ディレクターであるパオロ・ベルトリーノ(Paolo Bertolino)氏が出席しました。
ピエモンテ州知事のアルベルト・チリオ(Alberto Cirio)氏は9月30日に代表団に合流する予定です。
ピエモンテ州は「The Art of Nurturing the Future(未来を育む芸術)」をスローガンに、2025年大阪・関西万博での特集ウイークを正式に開幕し、同州の文化、創造性、革新性を深く掘り下げた展示を披露します。
ピエモンテ州は、国際的な航空宇宙プログラムやハイパーカーの推進、山岳、湖沼の自然美、ユネスコ世界遺産に登録されたランゲ地方のブドウ畑を通し、その伝統を開発の原動力へと転換できる地域としての役割をアピールしています。
イタリアパビリオンにおけるピエモンテ州の存在感は、個性的なファサードとLED壁面ディスプレーにより、すでにパビリオンの外からでも来場者の心をとらえており、映画、チョコレート、テキスタイル、航空宇宙、自動車産業、デザインの6つをテーマにした展示コーナーをはじめとした展示エリアへと来場者を導きます。
展示物を巡るジャーニーは、ピエモンテの丘陵地帯に広がるランドアートのインスタレーションと、この地域を最も象徴する博物館、すなわちエジプト博物館(Egyptian Museum)、サボイア王家の王宮群(Royal Residences of the House of Savoy)、Museum of Natural Sciences(自然科学博物館)、国立映画博物館(National Museum of Cinema)を巡るバーチャルツアーでクライマックスを迎えます。
テープカット式典の後、ウイーク初日は「Ancient looms, new visions(古代の織機、新たなビジョン)」と題した会合へと続き、日本の伝統とピエモンテ州の繊維産業との関わりに焦点を当て、学界とビジネス界の対話が交わされました。
続く数日間は、パネルディスカッションやネットワーキング企画などの充実したプログラムが予定されています。それは「Piedmont shares its story at Expo Osaka: a Heritage of Humanity(大阪・関西万博でピエモンテ州が共有する物語:人類の遺産)」の会議から、既にピエモンテ州で事業を展開する日本企業の参加が予定される「Investing in Piedmont(ピエモンテ州への投資)」に関する討論会、さらには健康と競争力に関するイベントまで多岐にわたります。
ピエモンテ州の文化と食も主役になります。
そのハイライトには、ピエモンテ州出身でこのウイーク初日にも演奏した、日本在住のバイオリニスト、マウロ・イオラート(Mauro Iurato)氏による演奏のほか、Eataly(イータリー)での地域メニューの一部であるアニョロッティのミートソース添えや子牛のツナソース添えなど、この地域を象徴する地元の名料理の試食が予定されています。
ピエモンテ州のエレナ・キオリーノ副知事は「それは特に胸躍る瞬間です」と強調し、「私たちピエモンテ州は、食とワインからジュエリー、自動車、航空宇宙や先端機械工学のイノベーションに至るまで、あらゆる優れたものを提供します」と付け加えました。さらにキオリーノ副知事は、イタリアパビリオンが万博で「最も人気が高く」「5時間以上の行列ができる」ことを踏まえ、この万国博覧会は「私たちが最大限に活用すべき絶好の機会」であると指摘しました。
アンドレア・トロンツァーノ評議員もまた、ピエモンテ州がイタリアパビリオンに参加できたことは「大変に満足」であり「名誉」なことと強調しました。同評議員は「私たちの豊富なノウハウがここに存分に展示されています」と付け加え、日本や世界の人々の注目を集める重要なテーマについて回想しました。それは「採掘から宇宙まで」の部門に及び、「世界的に認められる卓越性を生み出す能力において、私たちの地域は驚異的です」と述べました。
トロンツァーノ評議員は、ピエモンテ州は「質の高さ、伝統、イノベーション、素晴らしい景観を提供する地域であり、そして投資を行う人にとって理想的な居住地です」締めくくりました。
2025年大阪万博への参加を通じ、ピエモンテ州は深いルーツと国際的な使命を表現できる未来へのワークショップとしての役割を確認しました。
ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka