和田毅さんらドナルド・マクドナルド・ハウスの「にいがたハウス」訪問 病気の子供と家族を支援する施設
学童軟式野球の日本一を決めるマクドナルド・トーナメントが新潟県で開催された8月中旬、元プロ野球選手の大会ゲスト、和田毅さんらが、病気の子供とその家族のための滞在施設「にいがたハウス」を訪問して利用者と交流した。
「にいがたハウス」は新潟大学医歯学総合病院に隣接し、遠方から治療を受けに来る子供や、入院中の子供の付き添い者が滞在する。全国12カ所にあるドナルド・マクドナルド・ハウスの一つである。
ソフトバンクや米大リーグのカブスで活躍した和田さんは8月11日に訪問した。部屋を見学した際に、利用者が思いをつづるゲストブックを読んで感じるところがあったという。「同じような境遇にある家族同士が交流できる場はなかなかない。素晴らしい施設を知ることができてよかった」と話した。
和田さんは、ともに野球経験者の中学1年生と19歳の利用者と、好きな選手やチームの野球談議で盛り上がっていた。

「にいがたハウス」の利用者と談笑する和田さん(8月11日、新潟市)
19歳の利用者は高校1年の時から3度入院し、施設を利用した。小学3年から中学3年まで野球をしていたが、病気で視力をほとんど失い、プレーを断念したという。話し合いの後に和田さんの誘いで投球すると、2球投げて2球とも構えたグラブに収まった。和田さんは「すごい。さすが野球経験者。空間を把握する力がすごい」とうなった。
カブスでプレーした2014、15年に参加した球団のチャリティー活動について「当時、日本では隠れて支援するという考えだった。でも自分たちが大々的に表に出て活動を広げていくのだというメジャーのやり方に触れて考えが変わった」と振り返り、今後の支援にも意欲を見せた。
8月17日にはヤクルトや大リーグのメッツでプレーした五十嵐亮太さんが「にいがたハウス」を訪問した。マクドナルド・トーナメントに出場した新潟の東中野山ブルーシャークスの選手とともにベットメイキング体験をした。「シーツはふわっと落とす。ぴんと張って。さあどうするか考えよう」と巧みなコーチングだった。

「にいがたハウス」の利用者と交流する五十嵐さん(8月17日、新潟市=竹田颯汰)
施設見学後は、利用者と対話した。体験談を聞き、イチローさんの米国野球殿堂入りなどの野球の話で利用者の家族を楽しませていた。少年野球選手も交えた利用者とのキャッチボールでは、指先の感覚の大切さを伝え「うまい。100点」と声を掛けていた。
元日本ハムで、マクドナルド・トーナメントのアンバサダー、杉谷拳士さん、大会中に野球体験イベントに参加したティモンディの高岸宏行さんも「にいがたハウス」を訪問した。(竹田颯汰ほか)

「にいがたハウス」を訪問した五十嵐さん(8月17日、新潟市=竹田颯汰)
編集部からのお知らせ
新着情報
あわせて読みたい



自動車リサイクル促進センター